地元農産物にこだわり直売所管理運営 固定客の確保目指し攻めの販売展開へ
JA秋田たかのすは県北部中央に位置し、北秋田市、上小阿仁村からなります。
地元の新しい農業施設の拠点 直売所「JA産直おおだいこ」
平成28年7月27日にオープンした農産物直売所「JA産直おおだいこ」は、市が地元の要望を受け、国道7号沿いの「道の駅たかのす」地内に整備。指定管理者として同JAが管理運営を行っています。売り場面積は約101平方メートルで、旬の主力商品をメインに地元農産物を使った加工品やスイーツ、手芸工芸品などを販売しています。陳列棚には食べ方や味の特徴などを紹介するポップや新聞で紹介された商品記事を添えて大々的にPR。「コストコフェア」や「山菜まつり」、「山の芋試食販売会」、「野菜の詰め放題」など旬の味覚をPRする多彩なイベントも開催しています。
顔の見える農産物でもっと身近な存在に
同直売所は、店長はじめ8人の女性スタッフと、「JA産直おおだいこ部会員」と呼ばれる商品を出荷する生産者113人で運営しています。お客さまに安全・安心な商品をお届けするため、部会員も安全管理には万全を期しています。農産物の出荷時には栽培履歴の提出を義務付け、農薬が適正に使用されているかなどを定期的にチェック。加工品は食品衛生法など法令に沿った表示の徹底、異物の混入防止などの安全性確保に努めています。この他、当日商品を出荷した部会員には1日3回、直売所から売り上げ情報や在庫などのデータが携帯電話に送信され、一目で店舗状況が分かるようになっています。お客さまが何を目的に来店するのか、求めている商品は何なのかなど消費者のニーズに応えるため、スタッフも部会員と日々情報交換を行っています。
同直売所周辺はここ数年の間に高速道路の整備が進み、交通の流れも大きく変わりました。近隣地域には新しく道の駅も誕生し、観光客に頼らない固定客(市街地からのお客さま)の確保が課題となっています。今後は「待つ販売からお客さまを迎えに行く攻めの販売」をコンセプトに、SNSを活用した情報発信や移動販売による知名度アップ、スタッフのスキルアップにより販売力と集客力をより一層強化します。魅力ある直売所を目指し、地元農産物の提供と地域農業の振興に取り組んでいきます。
概要 | 令和2年3月31日現在 |
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正組合員数 | 5548人 |
准組合員数 | 8529人 |
職員数 | 212人 |
販売品取扱高 | 35億3千万円 |
購買品取扱高 | 25億9千万円 |
貯金残高 | 540億6千万円 |
長期共済保有高 | 2033億6千万円 |
主な農畜産物 | キュウリ、エダマメ、 ヤマノイモ、セリ、ネギ、比内地鶏 |