鳥獣害対策研修会で電気柵設置学ぶ

千葉県本部がイノシシ被害多い地域の取り組み紹介

　神奈川県本部は1月17日、平塚市の全農営農・技術センターで「鳥獣害対策研修会」を開き、県内6ＪＡから13人が参加しました。

　県内ではイノシシ、シカ、猿、ハクビシンなどによる被害が増えています。農家数減少による里山の荒廃、耕作放棄地の増加、捕獲者減少による個体数の増加などが要因と考えられ、現状では電気柵設置による自衛が主な対策になっています。

　㈱アポロの指導を受け、参加者は電気柵の設置方法を実習し、設置後は防御効果の持続のため、バッテリーのチェックや電気柵周辺の除草など、定期的な管理が重要だと学びました。

　また、千葉県本部営農支援課の川口重則専任課長が、イノシシによる被害が特に多い地域の取り組み事例を紹介。電気柵設置促進策で農家による自衛力を高め、捕獲力強化のためＪＡ職員による狩猟免許取得と捕獲技術向上を促進し、行政と連携しながら地域ぐるみで獣害を増やさない環境整備を進めていると話しました。

　神奈川県本部生産資材課は「農家に新たな獣害対策を提案するため、他県と連携し情報収集に努めていく」と話しています。