特集
東北営農資材事業所
2020年3月23日(vol.919)
全農東北プロジェクトが5年目
食のブランド化、PRで地域を元気に
東北6県の全農県本部が連携して取り組む「全農東北プロジェクト」は、今年度で5年目に入りました。東北6県を一つの産地と捉えて、農畜産物や加工品の販売企画や商品開発などについての取り組みを積極的に展開。東北の魅力的な産品を、全国に発信しています。
全農東北プロジェクトは「東北のおいしさを全国の食卓へ~まず東北からやってみよう~」をコンセプトに2015年度に始まりました。東北6県本部一体で、東北の地域の魅力や農畜産物・加工品の良さを多くの消費者や実需者へ発信し、また、生産と販売をコーディネートして、東北全体のブランド力を高めることが目的です。
基本的な活動内容は①東北の食のプロモーション(商品PR、情報発信)②東北の食の商品開発(他部門と連携した商品開発)③東北のブランディング(東北ブランドの強化)④パートナー企業との連携(東北地方の企業とのコラボレーション、紹介窓口機能)――です。各県本部のプロジェクトメンバー6人と事務局を務める東北営農資材事業所、耕種総合対策部で毎月会議を開催。営業開発部、農林中央金庫仙台支店、㈱アップクオリティも常時出席し、取り組み内容を協議しています。
取り組み実績
プロジェクトの取り組み実績を紹介します。
東北六県絆米の開発・販売
●販売開始日:2019年3月14日
●商品規格:300g(約2合)×6銘柄(脱気米)
●希望小売価格:3800円(税別)/箱
●販売者:全農パールライス㈱
東北和牛のブランディングとプロモーション
●販売先:高島屋、Aコープ東北、焼肉ぴゅあ、グリルみのる 等
●東北和牛の輸出:JA全農インターナショナル㈱が窓口で「東北和牛」の輸出を開始。
●海外商標を香港、台湾、シンガポール、マカオで申請中(本所輸出対策部窓口)
SNS(Facebook)による東北6県の情報発信
●ページ名:「全農東北Facebookページ」
各県本部のイベントや商品情報などを発信。
●開設日:2019年1月17日
JA全農たまご㈱との連携による東北産たまご開発
●販売先:マークスホールディングス加盟店にて2019年10月から順次発売開始。
東北七新聞社協議会との連携による催事でのプロモーション・フォーラム登壇
●東北Genkiプロジェクト:東北の地方紙7紙(東奥日報、岩手日報、河北新報、秋田魁新報、山形新聞、福島民友、福島民報)の東京支社が総発行部数170万部の情報発信力をチカラに、東北の未来創造に向け取り組んでいる。
仙台スイーツ&カフェ専門学校との連携によるメニュー開発
●メニュー開発:東北の食材を教材にメニュー開発を実施。試食・評価を経た3品を「グリルみのる」「みのりカフェ」(エスパル仙台店)でメニュー化。
●食育:東北事業所職員が生徒へ野菜の旬や官能検査についての講義を開催。来年度は生徒140人を対象に農業実習を実施予定。
全農東北あいのりマルシェによる東北六県農産物の販売
●マルシェ:㈱アップクオリティと連携し、全農東北マルシェを開催。
●開催実績:2019年度は計14日間開催
東北観光推進機構との連携によるインバウンド向けプロモーション
●プロモーション実績:台湾(台北、高雄)、タイ(バンコク)、アメリカ(ロサンゼルス)で東北六県絆米の試食やみのりみのる店舗英語版リーフレットの配布などを展開
●今後の実施予定都市:シドニー、シンガポール、クアラルンプール、マニラ、香港