同JAは、これまでのTAC（担い手対応）と営農指導員の双方の業務を受け持つ、新たな営農指導員体制（名称：TAC指導員）を平成30年4月から再構築し、「担い手農家」などからの要望や情報を反映させ、JA事業活動の活性化と同JA営農振興計画の達成に向けて取り組んでいます。

　TAC指導員は7つの営農センターで営農指導経験を持つ職員の中から3人以上を任命し、「米麦」を必須項目とし、「果樹」、「野菜・花き」の中から専門項目を選択して、農家への営農指導活動を展開しています。

　また、TAC指導員の中から1人のリーダーを任命し、毎月開かれる月例会議で活動報告と今後の活動計画、生産者、生産部会からの意見・要望について情報共有し各営農センター間の業務連携を図るとともに、本所各部署との連携強化を図っています。

　同JAは生産部会と一体となった産地育成を目指し、新規就農者や定年帰農者に向けた取り組みも積極的に行っています。全国でも有数の出荷量と販売高を誇るJA岡山一宮選果場果樹部会は、新規参入者や後継者など多様な担い手の確保に向けて産地協議会を開き、耕作放棄地の再整備による研修の確保と、部会で造成した研修圃場を使い、きめ細かな研修プログラムで就農促進を図っています。平成30年度で同部会が今後10年で25人の新規就農者の確保・育成計画や規格外桃を使った6次化事業への取り組み、首都圏出荷の拡充など将来を見据えた産地振興の取り組みが認められ、第49回日本農業賞の集団組織の部で、大賞を受賞しました。

　今後もオールJA岡山として農家の皆さまの目線で更なる自立と結束、地域農業の発展に向けて取り組んでいきます。