高校野球と食事〜その大切さを学ぶ シンポジウム開催
「地元愛」育む全農の 「ご飯でチャレンジ、甲子園!」プロジェクト
全農が協力するシンポジウム「高校野球と食事~その大切さを学ぶ」が平成29年12月1日、東京・有楽町の朝日ホールで開かれ、一般応募者643人が参加しました。
「ベストパフォーマンスを発揮するための食事~お米の重要性~」と題して立命館大学の海老久美子教授が基調講演、高校球児にとっての食事と運動と休養のバランスの重要性、エネルギー源としてのお米とその食べ方について講演しました。
パネルディスカッションでは、元プロ野球選手で少年野球を指導する屋鋪要さんと野球日本代表U-12代表監督の仁志敏久さん、日本大学第三高校硬式野球部監督の小倉全由さんが、それぞれの経験と現在指導する球児たちの食事情を交えながら、「バランス良い身体育成のためには食の自己管理が重要だ」と訴えました。
食の自己管理のために屋鋪さんと仁志さんは「好き嫌いなく食べること」、小倉さんは「おいしく楽しく食べること」が大切だと述べました。
海老教授は「食事を楽しくするポイントは『地元愛』、『フードは風土』。地域で育ち、その代表として甲子園で戦っていく高校球児らには、地域の人たちとの交流はもちろん、その土地のものをもっと見て感じてもらいたい」と話しました。
屋鋪さん、仁志さんは自身の母親の話を交えながら「子どもたちの一番の地元はお母さん。お母さんのご飯がおいしいことが一番の元気のもと」と話しました。
このシンポジウムは、全農が今年度から取り組む「ご飯でチャレンジ、甲子園!」プロジェクトPRのためのキックオフという位置付け。プロジェクトでは立命館大学と提携し、「米飯と国内産食品を中心とした日本型食生活が、高校球児の心身の成長に及ぼす影響」を調査します。調査対象校には食事指導の他、地元JAのお米を4年間毎月提供し、球児たちは地元の農業に関わる地域貢献活動を行い、地域や農業との関わりを深めます。