JAズームイン

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神奈川県
JAかながわ西湘

新規作物の柱にレモン 生産者の所得向上目指す

 JAかながわ西湘は生産基盤の維持・強化に向けて、神奈川県本部の協力のもと、次世代へつなげる持続可能なニンニク・ラッキョウなどの新品目の作付け導入に取り組んでいます。中でも力を入れているのが「レモン」の産地拡大です。

新作物として産地拡大に力を入れているレモン

苗木の購入費助成や植え付け講習会で後押し

 レモンは鳥獣被害に遭いにくく、労働時間も管内の代表的作物である温州ミカンの6割程度で高齢の生産者でも扱いやすいと言われています。国内市場に出回るレモンは約9割が輸入品である中、食の安全への意識の高まりから今後も需要が伸びると予想し、2018年度からレモンの生産振興に取り組み始めました。

 JAは豊産性が高くトゲの少ない品種「ビアフランカ」を推奨品種に採用し、2018年度からは苗木購入費の約2分の1を助成。初年度は約1200本、今年度は約800本の助成を予定しています。

 新規作付け者も多い中、植え付け講習会や定期的な園地巡回などの支援を行い、2018年度は35㌧のレモンを販売。現在のレモンの収穫時期は11月から3月ですが、今後は生果の貯蔵技術による長期出荷体制を整え、端境期の高値販売による生産者の所得向上を目指していきます。

新規作付け者に向けた植え付け講習会

愛称は「湘南潮彩レモン」 ブランド化目指す

 JAは管内レモンのブランド化を図るため、「相模湾からの潮風を受けた爽やかな酸味と香り豊かな新鮮レモン」をコンセプトに、愛称の公募を昨年の8月から9月にかけて行いました。県内から282件の応募があり、厳正な審査を経て、今年1月「湘南潮彩レモン」に決定。愛称に合わせてロゴマークも作りました。今後は店頭の販促やイベントなどで活用し、愛称が広く県民などに親しまれ、地域を代表する特産品としての普及を期待します。

 さらにレモンを使った料理のバイキングイベントの開催や規格外品を使ったレモン飲料の開発などにも取り組み、地元企業や飲食店、行政などと一体となって普及活動を進めていきます。

店頭販促やイベントなどで活用する「湘南潮彩レモン」のロゴ
JAかながわ西湘(神奈川県)
概要 平成31年3月末日現在
正組合員数 1万777人
准組合員数 2万1713人
職員数 452人(正職員数)
販売品取扱高 26億9千万円
購買品取扱高 28億7千万円
貯金残高 4158億1千万円
長期共済保有高 1兆1539億4千万円

主な農畜産物

ミカン、湘南ゴールド、キウイフルーツ、梅、茶、米、イチジク

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