JAズームイン
埼玉県
JAちちぶ
2019年11月25日(vol.905)
秩父の伝統野菜、しゃくし菜を加工販売 ウィークエンド農業塾で新規就農者育成
JAちちぶは地域の特性を生かした多彩な農産物を栽培し、市場出荷ではキュウリ、ナス、インゲンなどが高い評価を得ています。自然に恵まれた環境から観光農園も多く、イチゴ、ブドウ、ブルーベリーなど多様な果樹が栽培されています。
しゃくし菜をJAの加工 センターで漬け込み販売
JAちちぶは数多くの農産物を取り扱っています。中でも秩父地域の代表的な特産物の一つが、しゃくし菜(雪白体菜(せっぱくたいさい))です。
しゃくし菜はシャキシャキした食感が特徴で、そのほとんどが歯切れよく風味も増す漬物に加工されています。JAでは契約栽培農家が生産したしゃくし菜を買い取り、JAの加工センターで独自に漬け込み、「ちちぶ菜漬」として販売しています。「ちちぶ菜漬」は地元の物を使うことにこだわり、県の品質基準を満たしている加工食品の「ふるさと認証食品」にも認定されています。
100人超える農業塾生 直売所出荷や契約栽培
しゃくし菜をはじめ、秩父の伝統野菜は各メディアでも注目され、地域の食生活に欠かせないものとなっています。しかし、農家の高齢化や担い手不足などから生産者の減少が心配されます。
JAちちぶでは、定年などで新たに農業に取り組みたい人などを対象に「ウィークエンド農業塾」を開き、農業従事者の増大を目指します。
同塾は1年間、月1回の講習や塾生の圃場(ほじょう)に出向き、管理状況の確認や対策についてサポートします。今年度で4年目を迎え、塾生は100人を超えます。現在は14人が直売所への出荷や契約栽培を始め、そのうちの3人がしゃくし菜を生産。土づくりから適正な肥料、農薬の使用方法などを学び、良質なしゃくし菜を栽培しています。
JAちちぶは、地域の特性を生かした「秩父ブランド」の確立と、将来の農業の持続的発展に向けて、担い手の育成に積極的に取り組み、生産者の所得向上を目指しています。
JAちちぶ(埼玉県)
概要 | 平成31年3月31日現在 |
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正組合員数 | 8104人 |
准組合員数 | 6952人 |
職員数 | 185人 |
販売品取扱高 | 14億5千万円 |
購買品取扱高 | 40億円 |
貯金残高 | 1094億2千万円 |
長期共済保有高 | 3064億8千万円 |
主な農畜産物 | キュウリ、しゃくし菜、 ナス、シイタケ、コンニャク、インゲンなど |