JAグループ各組織が支援する「JAアクセラレーター」
スタートアップ企業7社が成果を発表
JAグループ全国8連が共同で設立したイノベーションの拠点「AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)」は10月25日、「JAアクセラレーター」プログラムの最終成果発表会(Demo Day)を開きました。
本プログラムは、192件の応募から選ばれたスタートアップ企業7社をJAグループ各組織で支援するものです。6月のスタート以来、4カ月強という短い期間でそれぞれが成果を挙げました。
㈱みらいスクールは子ども向け体験プログラムを提供しています。埼玉県川越市で実施した稲刈り体験によって、JAグループとは継続的に質の高い教育プログラムが構築できると報告しました。
㈱アグロデザインスタジオは創農薬ベンチャーとしてJAグループの紹介で国内外の農薬メーカーと折衝でき、今後の開発の方向性を確認できました。
アクプランタ㈱は植物の乾燥や高温への耐性を高めるバイオスティミュラントという新たな資材の認知度向上を図り、農業法人で実証実験を行い、その効果の再現性を確認できました。
Inaho(イナホ)㈱はアスパラ収穫ロボットの完成とレンタルの運用が開始したこと、全国のJAとの接点が構築できたことで全国展開の足掛かりができました。
㈱おてつたびは全国3地域で人手不足に悩むJA組合員農家や直売所へのアルバイト学生の派遣を通じて、学生側にも農家側にもニーズがあり、全国拡大が可能と報告しました。
※このほかに、マグロの尾数計測システムのACMSコンソーシアム、共働き夫婦向け家計管理アプリの㈱OsidOri
このうちの数社は期間中にファンドなどからの資金調達(出資)を受けたとの報告もありました。
また、JAグループの伴走者からは「スタートアップ企業の圧倒的なスピード感は自分の仕事にも取り入れたい」「失敗を許容し挑戦を繰り返す経営者マインドはJAグループにも必要と感じた」などの声がありました。
アクセラレータープログラムとしてはこれで終了となりますが、7社とは今後も連携を継続します。また、次期アクセラレータープログラムの実施に向けて、現在準備中です。
スタートアップ企業とは
革新的な商品・サービスを生み出す可能性のある起業間もない企業。日本ではベンチャー企業という言葉に置き換えられる場合もある。