JAズームイン
愛媛県
JAえひめ南
2019年9月9日(vol.897)
西日本豪雨からの産地復興へ かんきつPRで販路を拡大
JAえひめ南は愛媛県の南部に位置し、宇和島市、鬼北町、松野町、愛南町を含みます。温暖な気候で宇和海に面した段々畑が広がるかんきつ産地です。
昨年7月の西日本豪雨で、管内のかんきつ産地は甚大な被害を受けました。JAえひめ南は地域と共に、産地復興に向けて取り組んでいます。
トップセールスやイベント さまざまな機会で売り込み
昨年10月、東京都の大田市場で災害を乗り越えて実った早生ミカンのトップセールスを行いました。宇和島市長や南予地方局長らも駆け付け、有利販売を呼び掛けました。
県内外でのかんきつPR活動にも積極的です。JA主催の「ブラッドオレンジ&宇和ゴールドフェア」は、宇和島市道の駅で8年前から毎年開催しています。また、県外や地元スーパーでの販売促進、宇和島市中心部の商店街で開かれた復興イベント「うわじま特産応援フェスタ」へ出店などを行いました。
ヤフーと連携し、災害支援を目的に被災地の名産品を紹介するサイト「エールマーケット」で、ブラッドオレンジの生果とジュースを販売しています。
「せとか」「河内晩柑」の原料提供でアルコール飲料販売
近年、原料提供にも力を入れています。
キリンビールが今年4月、JAえひめ南宇和島共選の中晩かん「せとか」を使った「キリン氷結 愛媛産せとか」を全国販売しました。売り上げ1本につき1円を西日本豪雨災害の被災地に寄付します。同月、宝酒造が和島市の「河内晩柑」を使った「寶(たから)CRAFT(クラフト)愛媛宇和ゴールド」を地域限定販売しました。このような商品を通じて、特産かんきつの知名度向上やファン拡大、農業者所得の増大につなげています。
JAえひめ南(愛媛県)
概要 | 平成31年3月31日現在 |
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正組合員数 | 1万1147人 |
准組合員数 | 1万92人 |
職員数 | 573人 |
販売品取扱高 | 90億8千万円 |
購買品取扱高 | 68億円 |
貯金残高 | 1987億円 |
長期共済保有高 | 4920億6千万円 |
主な農畜産物 | かんきつ、キュウリ、サトイモ、バレイショ、ブロッコリー、米、ユズ、栗、ビワ、桃、柿 |