JAズームイン
長崎県
JA島原雲仙
2019年4月8日(vol.880)
ブロッコリーの栽培が拡大 第48回日本農業賞の大賞受賞
JA島原雲仙は、平成13年に旧11JAが合併し誕生した長崎県の島原半島を管内に持つJAです。耕地面積が半島全体の約25%を占め、また1年の平均気温が17度と温暖で、日照時間も長く、農産物の栽培に適した自然環境に恵まれています。
「日本一元気な産地の実現」掲げ多様な農畜産物生産
農産物の生産量、価格はもちろんですが、元気な生産者を育成しようという意味も含めて「日本一元気な産地の実現」をスローガンに掲げています。栽培品目はイチゴ、ジャガイモ、ダイコン、タマネギ、ニンジン、レタスなど多様で、ミカン、ビワ、梨などの果樹、菊などの花き、子牛生産を中心とした畜産も盛んです。
中でも、近年はブロッコリーの栽培面積が増えています。平成29年度は200㌶、30年度は50㌶増えて250㌶まで拡大しました。将来的には300㌶、さらに広げて500㌶も視野に入れています。このブロッコリー栽培をけん引しているのが、雲仙ブロッコリー部会です。同部会は今年3月、JA全中、NHKなどが主催し日本各地の意欲的な農業経営や未来の豊かな生き方のヒントとなる食や農の活動を表彰する、第48回日本農業賞の大賞を受賞しました。
自己改革を推進し半島農業・地域の振興を
しかしながら厳しい農業情勢に加え、TPP問題、農家の高齢化、後継者不足など、ともすれば半島農業の活力が低下する傾向にあることも否めない問題です。JAは現在、政府が定める農協改革集中推進期間を見据え、「農業の振興」「地域の振興」「組織・経営基盤の確立」の三つの柱を軸に、自己改革の取り組みを進めています。JAが最も大切にしている組合員・地域の皆さまとの「ぬくもりのある信頼づくり」を基盤に、これからも「日本一元気な産地の実現」に取り組んでいきます。
JA島原雲仙 (長崎県)
概要 | 平成30年3月31日現在 |
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正組合員数 | 1万1488人 |
准組合員数 | 1万7240人 |
職員数 | 907人 |
販売品取扱高 | 313億9千万円 |
購買品取扱高 | 143億6千万円 |
貯金残高 | 1619億7千万円 |
長期共済保有高 | 8749億2千万円 |
主な農畜産物 | イチゴ、ジャガイモ、ダイコン |