特集
畜産総合対策部
2019年2月11日(vol.873)
飛騨高山高校が見事2連覇
第2回和牛甲子園で23校が熱い戦い
全農は1月17~18日、東京都港区の東京食肉市場などで、第2回和牛甲子園を開催しました。総合評価部門で飛騨高山高校(岐阜県)が最優秀賞に輝き、第1回大会に続いて2連覇を果たしました。
和牛甲子園は、①将来の担い手への支援・就農意欲の向上②将来の担い手のネットワーク創出・肥育技術の向上――を目的に、全国の高校で和牛を肥育している高校生(高校牛児)たちが、肉質と取り組み内容を競い合う大会です。第2回大会には、前回を上回る23校が出場、28頭の和牛が出品され、熱い戦いを繰り広げました。
総合評価部門2連覇の飛騨高山高校は、取組評価で、高校の肉牛農場では全国初の畜産GAP(農業生産工程管理)を取得したことなどが評価され、枝肉評価でも脂の質が抜群と評価されました。同校の石井里佳さんは「前回優勝のプレッシャーがあったが、自分たちの努力が実りうれしい」と喜びました。
取組評価部門の最優秀賞は市来農芸高校(鹿児島県)。牛の生活環境、快適性への配慮を行っていることなどが評価されました。同校の中野美春さんは「自分たちの活動を分かりやすく、心に響くような発表ができるように練習を重ねた」と苦労を語りました。
枝肉評価部門の最優秀賞は、曽於高校(鹿児島県)。肉量に富み、脂肪交雑(サシ)に優れたことが評価されました。同校の川﨑勇太郎さんは「生徒みんなで活動を作り上げ、愛情をもって接したことでこの結果が得られたと思う」と語りました。
第1回に続き、多くのメディアからも注目され、盛況となった本大会。来年度以降も継続開催する予定です。