県本部だより

県本部だより
神奈川県本部

生産と販売のマッチングで新規品目・作物の生産振興

実需者ニーズに基づき新規品目を拡大

 神奈川県本部「中央ベジフルセンター」は、県産青果物を集荷し、JA直売所、生協、量販店などへ販売する機能を持ちます。

 同センターでは実需者ニーズに基づき、新規品目の生産振興を進め、農家手取りの安定・向上につながる取り組みを進めています。

神奈川県本部の中央ベジフルセンター
二つの県産品を組み合わせた「こんにゃくゼリー」
初の契約栽培で商品化された「こんにゃくゼリー湘南ゴールド味」

 同センターは、県内取引業者から、コンニャク芋の生産要望を受けたのをきっかけに、JAいせはら管内の生産者2人と栽培契約を結びました。

 商品開発にあたり、同県本部が販売する「湘南ゴールド果汁」の活用を提案。二つの県産農産物を活用した「県産こんにゃくゼリー湘南ゴールド味」が2017年秋に商品化されました。

 同社が量販店などに販売した他、同センターがJA直売所での販売やJA組織購買への採用などで販売しました。

全量買い取りでラッキョウ栽培拡大

 同様の手法に基づき、酢漬けラッキョウの商品化にも取り組みました。ラッキョウ栽培は、鳥獣被害対策につながる期待もあります。

 同センターは、全量買い取りや初年度の種子無料配布、栽培講習会の開催など、生産者が取り組みやすい条件を整えました。

 呼びかけに対し、県内8JA・46人の生産者が応じ、初年度の29年度は15㌧を出荷。30年度は3JA増えて、22㌧を出荷目標としています。

 収穫したラッキョウは、昨年12月に「県産 甘らっきょう」として商品化されました。販売先は、JA直売所や飲食店、ホテルなどです。

 同センターは、今後も契約栽培の推進を通じ、農家手取りの安定・向上に向けた新商品開発や販売先開拓に取り組んでいきます。

栽培講習会で、ラッキョウの出来栄えを確認する生産者
試作を繰り返し12月に商品化された「県産 甘らっきょう」

カテゴリー最新記事

ページトップへ