安全・安心でおいしい地元産 ブランド米契約栽培で所得向上へ
JA新居浜市は、愛媛県新居浜市(別子山を除く)を区域とし、1691年の別子銅山の開坑によって繁栄した四国屈指の臨海工業都市で、人口約12万人の都市です。
管内の昨年度の水稲作付面積は321㌶で自家消費の飯米農家が多く、野菜、果樹については共同販売を行っているイチゴ、キュウリ、サトイモ、一寸ソラマメ、ミカン、カブス(カボス)が主要品目です。畜産は、豚一貫経営1戸、採卵鶏経営1戸です。
栽培指針示し肥培管理徹底 直接買い取りで独自販売
JA新居浜市は、農業者の所得増大につなげるとともに、消費者に安全・安心でおいしいお米を届けたいと、2015年度からブランド米「新居(にい)の恵み」の生産・販売を始めました。
品種は「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」「にこまる」の3品種で、JAが育苗した苗を、契約農家は栽培指針に基づき肥培管理を徹底、指定の有機質肥料を使い、低農薬で栽培します。組合員から契約生産者を募り、生産者とJAが一体となり栽培し、JAが直接買い取り独自販売することで、農家の所得向上につながっています。
3、5、10、30㌔の袋入りで、JA新居浜市の農産物直売所「四季菜広場」と購買店舗「JAグリーンにいはま」で販売しています。同市内なら無料配達も行っています。
イベント時におにぎり 消費者においしさPR
JA新居浜市が毎年開いている農業まつりでは、「新居の恵み」を使ったおにぎりを販売するなど、イベント時に消費者へ安心・安全でおいしい地元産のお米をアピールしています。また、同市で100年以上の歴史を持つ老舗酒造メーカー・近藤酒造が「新居の恵み」で造った甘酒を販売し人気商品となっています。
15年度の作付面積は3.6㌶で、集荷量11.8㌧、16年度は4.35㌶、15㌧、17年度は9㌶、24㌧を集荷し、完売しました。18年度は10.6㌶で30㌧の集荷を目指しています。今後も生産量を増やし、生産技術と販売体制の確立を目指します。
概要 | 平成30年3月31日 現在 |
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正組合員数 | 2916人 |
准組合員数 | 9155人 |
職員数 | 140人 |
販売品取扱高 | 4億4千万円 |
購買品取扱高 | 4億8千万円 |
貯金残高 | 775億2千万円 |
長期共済保有高 | 1915億8千万円 |
主な農畜産物 | 米、イチゴ、サトイモ・一寸ソラマメ、キュウリ、ミカン、カブス、 豚、鶏卵 |