平成30年10~12月期の配合飼料供給価格について
前期比で全国全畜種総平均トン当たり約800円値下げ
平成30年10〜12月期の配合飼料供給価格については、飼料情勢・外国為替情勢などを踏まえ、平成30年7〜9月期に対し、全国全畜種総平均トン当たり約800円値下げすることを決定しました。
*なお、改定額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なります。
飼料穀物
トウモロコシのシカゴ定期は、6月には390㌣/㌴前後で推移していましたが、その後は受粉に適した天候が続いたことや、8月10日発表の米国農務省需給見通しで、史上最高の単収見通しとなったことなどから下落し、現在は360㌣/㌴前後で推移しています。
今後は、新穀の豊作が期待されるものの、南米産の生産量減少により米国産の輸出需要の増加が予想されることなどから、相場は現行水準で推移するものと見込まれます。
大豆粕
大豆粕のシカゴ定期は、6月には380㌦/㌧前後で推移していましたが、米中間の貿易摩擦により米国からの大豆輸出が大幅に減少する見通しであること、8月10日発表の米国農務省需給見通しで、米国産大豆の期末在庫率が大幅に改善されたことなどから下落し、現在は340㌦/㌧前後で推移しています。
国内大豆粕価格は、シカゴ定期の下落により、値下がりが見込まれます。
海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、5月には45㌦/㌧前後で推移していましたが、その後は中国向けの石炭輸送需要が増加したことや、原油相場が堅調に推移していることから上昇し、現在は50㌦/㌧前後で推移しています。
今後は、中国向けの石炭の荷動きが引き続き好調であること、北米産新穀輸出が本格化することから、海上運賃は堅調に推移するものと見込まれます。
外国為替
外国為替は、6月中旬には110円前後で推移していましたが、米国における追加利上げ観測が高まったことなどから、現在は111円前後となっています。
今後は、米国の利上げ動向および経済政策などを材料に、一進一退の相場展開が見込まれます。
以上から、外国為替は円安にあるものの、トウモロコシのシカゴ定期や大豆粕価格が値下がりしていることなどから、平成30年10〜12月期の配合飼料価格は前期に比べ値下げとなります。