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全農アメリカ株式会社

全農海外輸出拠点紹介

世界一の経済大国への輸出拡大で日々挑戦

 全農アメリカ㈱は、アメリカの中心地・ニューヨークに昭和40年に全購連事務所として開設、現在は、主に肥料原料の調達業務ならびに日本産農畜産物の米国向け輸出、レストラン事業に取り組んでいます。

モロッコで肥料原料会社と商談中の全農アメリカ㈱瀬戸社長(右から2人目)と同社社員
P&Z FINE FOODS社で和牛肉の加工を指導する全農アメリカ㈱社員㊨

 
全農アメリカ㈱事務所が入るRadio Cityビル

 肥料事業は、日本向けのカナダ産加里と米国産りん安を中心に取り扱っていますが、昨年から、新たな取り組みとして、アメリカのグループ会社CGB 社にモロッコ産肥料の供給を開始しました。日本の肥料需要が減少傾向にある中、全農のネットワークを活用した新たな取り組みであり、JAグループとしての肥料購買力のアップにつなげたいと考えています。

 農畜産物輸出、レストラン事業に関しては、ビバリーヒルズの高級創作和食レストラン「SHIKI Beverly Hills」を管轄しており、また昨年11月にロサンゼルスで食肉加工・販売を行うP&Z FINE FOODS社を設立しました。

 「SHIKI Beverly Hills」は、オープン5年目を迎え、地元の富裕層を中心に着実に顧客を増やしてきており、日本の和牛やコメの発信拠点として、日本食材・JAグループのイメージアップにも寄与しています。

 P&Z FINE FOODS は、和牛をスライス、加工することにより多様な業態に対応し、新たな需要を創出する取り組みであり、今後、数量の伸びが期待されます。

 米国は自由貿易の旗手とのイメージがありますが、農産物の輸入に関しては非常に保守的で、表面的に輸入が許可されているものの、使用できる農薬に制限が設けられているため大半の日本の青果物は輸入が難しい状況にあり、畜産物やコメについては加工場などの認可が煩雑であるなどの非関税障壁があります。このような中で、世界一の経済大国・アメリカへの輸出拡大を目指し日々挑戦しています。


※次回は、台湾全農インターナショナル㈱を紹介します(11月5日号の予定)。

全農海外輸出拠点紹介

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