特集

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各県本部

水田が果たす役割に理解深める

各県本部が田んぼの生きもの調査

 各県本部は、JAや生協などと共に田んぼの生きもの調査を行っています。今年度は17県本部で実施予定で、そのうち8県本部の様子を紹介します。参加した子どもたちは、田んぼと生きものの深いつながりや、水田が果たす役割に理解を深めていました。


岩手県本部

 岩手県本部とJAいわて花巻は7月21日、花巻市で同JA管内の小学校1・2年生と保護者34人が参加し、「田んぼの生きもの調査」をしました。

 講師を務める全農ビジネスサポート株式会社の中川護さんの指示の下、参加した親子は裸足で田んぼに入り、足を踏み入れた瞬間の泥の感触に心を弾ませながら、よりたくさんの生きものを捕まえようと熱心に取り組んでいました。

 調査終了後は、参加者全員で田んぼに生息する生きものと田んぼの深いつながりを学びました。中川講師は、地域の生態系を田んぼの存在が支えていることを伝えました。

 また、当日は岩手県JA-SSチェーンが、生きもの調査で汚れた服やサンダルを入れて持ち帰られるように「ランドリーバック」などをプレゼントしました。

生きもの調査の前に、岩手県JA-SSチェーンからプレゼントを受け取る参加者
 
秋田県本部

 秋田県本部は6月11日から7月4日まで、JA鷹巣町、JAあきた北央、JAあきた白神、JA秋田おばこ管内の県内11カ所の小学校で「田んぼの生きもの調査」を行いました。虫籠と虫取り網を持った子どもたちは、田んぼの中に裸足で入り、水中の生きものを目を凝らしながら探していました。

 また、田んぼの周りでも生きものや植物を採取し、種類別に仕分けした後、動物図鑑や植物図鑑を使って名前を調べ調査用紙に記録しました。

採取した生きものや植物を調査用紙に記録する子どもたち
 
福島県本部

 福島県本部は7月12日、郡山女子大学附属高等学校と福島テレビとのコラボ企画「JKアグリスクール」で、食物科の1年生41人が生きもの調査をしました。

 裸足で田んぼに入ると、曇り空を吹き飛ばすほどの悲鳴を上げていましたが、徐々に「このカエルかわいい」と楽しそうな様子で、25種類の生き物を見つけました。

 調査後には自分たちで握った県産米おにぎりを食べ、田んぼが多くの生きものを育み、お米をたくさん食べることが、自然環境と農業を守ることにつながると学んでいました。

裸足で田んぼに入り生きものを捕まえる女子高生
 
神奈川県本部

 神奈川県本部は6月23日、JAかながわ西湘管内の給食米が育つ田んぼで生きもの調査をしました。

 参加した子どもたちは泥だらけになり、田んぼの生きものを捕まえ、「田んぼにいろいろな生物がいることが分かり、楽しかった」とうれしそうに話していました。

 調査後には水田の多面的機能について、クイズを行い、「お米を作る農家と食べる人がいるから田んぼがある。田んぼや生きものを守っていくために、お米を食べよう」と呼び掛けました。

給食米が育つ田んぼで生きものを探す子どもたち
 
山梨県本部

 山梨県本部は7月14日、北杜市須玉町穴平区内で「田んぼの生きもの調査」を開き、約30人の親子が参加しました。

 当日は天候に恵まれ、子どもたちは、水を張った田んぼに裸足で入ると躊躇(ちゅうちょ)しながらも歓声を上げて入り、歩くのに苦戦しながら水面に顔を近づけ、目を凝らし夢中で生きものを探しました。

 採取した生きものを「この生きものはこれかなぁ」と親子、兄弟で図鑑と照らし合せながら真剣な面持ちで調査しました。

捕まえた生きものを図鑑と照らし合わせる子どもたち
 
新潟県本部

 新潟県本部は5月26日、JA北越後の協力で一般消費者61人を対象に「田んぼの生きもの調査」をしました。

 今回の調査では、田んぼの周りにすむ26種類の生きものが確認できました。

 参加者にはさまざまな生きものと直接触れ合う体験を通じて、水田が果たす役割や農業について理解を深めてもらう良い機会となりました。

捕まえた生きものの説明を聞く子どもたち
 
三重県本部

 三重県本部は6月1日と9日、県内2JA管内で「田んぼの生きもの調査」を行いました。JAいがふるさとでは、名張市立薦原小学校5年生の田んぼの授業で、JA鳥羽志摩は、同JA主催の小学3~4年生を対象とする「あぐりスクール」の一環で開きました。

 子どもたちは、熱心に田んぼの様子を観察し、オタマジャクシやカエル、アメンボ、ゲンゴロウなどの生きものを見つけるたび歓声を上げていました。調査を通して、自分たちがご飯を食べることで田んぼを含む生態系が守られることを学び、米づくりの大切さに理解を深めました。

JAいがふるさと管内での生きもの調査
JA鳥羽志摩管内でも生きもの調査

 
大分県本部

 大分県本部は8月11日、コープおおいたと共同で、コープおおいたの組合員11家族39人を対象に大分市内の水田で「田んぼの生きもの調査」を行いました。

 子どもたちは田んぼのあぜから、アメンボやゲンゴロウの幼虫など田んぼに生息する生きものを夢中になって探し、自分たちが見つけた生きものを図鑑と見比べながら名前を調べるなど熱心に調査していました。

 調査終了後は会場を移して、コープおおいたの担当者による地球の環境問題を題材にした紙芝居の読み聞かせや、大分県本部から田んぼの生きものや役割に関するクイズを出題するなど参加者との交流を図りました。

生きものの幼虫などを探すコープおおいたの組合員家族

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