特集

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総合エネルギー部・くらし支援部・フードマーケット事業部・畜産総合対策部・畜産生産部・酪農部

令和6年度 全農の主な取り組み[第3回]

事業部ごとに主な取り組みを紹介します(全3回)。


総合エネルギー部

「JAでんき」を普及・拡大「電力の地産地消」も目指す

 総合エネルギー部では、今後の脱炭素社会に向けて再生可能エネルギーを含めた「電力事業」に力を入れています。
 「JAでんき」は、組合員のご家庭や営農施設、JAグループ施設向けに供給しており、令和7年2月時点で契約件数は約8万8000件と多くの方に利用いただいています。さらに利用者の方には、再エネ特約などの多様な料金メニューや余剰電力の活用、節電量に応じた電気代の値引きを行っています。
 また、群馬県をモデル地区として、地域の太陽光で発電した電力の余剰を地域内で消費する「地域内エネルギー循環」を開始。このサービスにより、「経済性と環境性を両立させた電力の地産地消」の拡大を目指します。
 再生可能エネルギーの普及・拡大とともに持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みを進め、組合員サービスの充実に努めます。

地域内エネルギー循環型ビジネスモデル(目指す世界観)
 
 

くらし支援部

快適で継続的な住環境づくり シロアリ薬剤販売事業を拡大

 全農では、昭和55年ごろから全国のJAやパートナー企業でもあるシロアリ防除事業者と連携し、「組合員の快適で継続的な住環境づくり」を目的に組合員とその財産を守る重要な事業として、シロアリ防除に取り組んでいます。
 令和5年からは、くらし支援部でシロアリ防除成分として最高レベルの伝播(でんぱ)効果(=防除性能)を有し、人畜および環境に対する安全性が高い成分である「メタミサルト(R)」(全農が権利を有する)を有効成分とするシロアリ防除剤「デンパSC(R)」や「ネクサス(R)Z(ゼータ)800」の販売を開始しました。
 パートナー企業でもあるシロアリ防除業者やJAと連携して、組合員宅での使用を推進しており、従来の防除事業の管理に加えて、実際に散布する防除剤も安心して利用できる環境整備と販売拡大に努めています。

メタミサルトの特徴を紹介するチラシ
 
 

フードマーケット事業部

JAタウン・飲食事業を通じて国産農畜産物の消費拡大・PR

 フードマーケット事業部は、消費者と直接接点を持つ「JAタウン」や「飲食店舗」事業を通じた国産農畜産物の消費拡大やPR強化の取り組みをすすめています。
 JAタウンでは、JAグループ直営の産地直送通販サイトとして、取扱商品の拡充やSNS・テレビCMなどを活用した認知拡大施策を展開。また、自然災害で被害を受けた農畜産物などを「食べて応援」することで生産者と産地を応援する企画を積極的に実施しています。
 飲食店舗では、店舗を国産農畜産物の消費拡大・PR拠点と位置付け、新規出店をすすめており、令和6年度末現在で46店舗を展開。各産地のブランド農畜産物を使用したメニューの提供とSNSやメディアを通じた産地やブランド農畜産物の紹介・ PRなどの情報発信に取り組んでいます。

JAタウンで実施した「たべて応援」企画
昨年10月に開業した「和牛焼肉 岡山そだち」

 

畜産総合対策部

和牛の需要拡大に向け多彩な消費喚起策を展開

 畜産総合対策部は、厳しい需給状況にある和牛の消費拡大を目指して「ちょっといい日に和牛をたべよう!」を合言葉に和牛消費喚起キャンペーンを展開しました。
 昨年度に引き続き「なかやまきんに君」を和牛応援団長に任命し、消費喚起メッセージを発信。食べログと連携した和牛特設ページの開設やJAタウンでの「和牛商品お客様送料負担なし」企画や、エスコンフィールドHOKKAIDOでの「和牛ナイター」の開催など、さまざまな施策を通じて理解醸成と認知度向上に取り組みました。
 また、将来の和牛ファンづくりとして、全国45都道府県・112カ所のこども食堂に和牛肉を提供。多くの子どもたちに和牛のおいしさを体験してもらいました。
 今後も消費者にとって和牛が身近な存在となるよう、和牛の魅力発信に取り組んでいきます。

和牛応援団長就任式
エスコンフィールドで開催した和牛ナイター

 
 

畜産生産部

広域合併で飼料事業の機能強化 製造供給体制の最適化めざす

 畜産生産部は、生産者が抱える課題の解決と事業継続支援のために、昨年4月1日に5社(JA全農北日本くみあい飼料(株)、JA東日本くみあい飼料(株)、JA西日本くみあい飼料(株)、ジェイエイ北九州くみあい飼料(株)、JA全農くみあい飼料ホールディングス(株))を合併し、広域合併による機能強化を進めています。
 管理部門の集約とシステムの共通化による事業運営効率化や、畜産専門人材の採用・育成、資本力強化による投資や他社とのアライアンス強化などの検討も開始し、製造供給体制の最適化に取り組んでいます。
 これまで地域ごとに強化してきたくみあい飼料ブランドの機能を統合・高度化することに加え、JAグループでの連携強化により、生産者を支援する事業により深く広く取り組んでいきます。

JA全農くみあい飼料(株)倉敷工場

 
 

 酪農部

イベントや商品開発で 牛乳・乳製品の魅力を発信

 酪農部は、業界全体の厳しい状況が続く中、新鮮でおいしい牛乳・乳製品を安定して消費者に届けるため、生乳の需給バランスを全国域で調整しています。また業務用牛乳・乳製品の販売をするとともに、酪農応援商品の開発を通じて需要拡大にも取り組んでいます。
 東京・表参道で限定オープンした「マッスル・ベーカリー」では、脱脂粉乳を使った低脂質・高タンパクのパンを提供し、脱脂粉乳の認知拡大を図りました。また、脱脂粉乳を使用したキーマカレーや、牛乳を50%以上使用した「日本の酪農を応援シリーズ」カフェ・オレなどを開発し、JAタウン「酪市酪座」で販売しています。
 コロナ禍から実施している「オンライン牧場体験」や「牛乳飲み比べイベント」の開催なども継続し、消費者への酪農の魅力発信の取り組みを強化していきます。

大盛況だった「マッスル・ベーカリー」
脱脂粉乳を使用したキーマカレー

 

ご購入はこちらから https://www.ja-town.com/shop/c/c3502/

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