シイタケの原木栽培を支援 肉厚で味、香りともに良質に
JA鳥取いなばは県東部に位置し、鳥取市、岩美町、八頭町、若桜町、智頭町の1市4町を管内とし、組合員数は約3万2000人です。管内は標高のある山間地から沿岸の砂丘地まで広がり、豊富な水量の千代川水系が鳥取平野の田畑を潤す、緑が多い地域です。
ほだ木・ほだ場診断で品質向上、収量確保へ
JAは、原木栽培によって肉厚で味、香りともに良質なシイタケの生産を支援しています。県は傘の直径5cm以上のシイタケを「とっとり115」として販売。傘の直径8cm以上、厚さ2.5cm以上の物は「鳥取茸王(たけおう)」と名付け、ブランド化に力を入れています。
診断では、秋から春にかけて植菌した原木を割り、シイタケ菌の活着具合やほだ場の環境を調査。新植ほだ木の菌糸の成長や伏せ込み状況を確認しました。参加者は、今後の栽培管理の確認などを通じて品質の向上、収量確保を目指します。
二つの生産者組織を統合 技術と所得の向上目指す
12月20日には鳥取市の日本きのこセンター菌蕈(きんじん)研究所で「鳥取茸王」「とっとり115」の出荷目合わせ会を開きました。出荷要領・規格を確認し、変形・傷、巻き込みが弱いものなどを取り除きながら現物査定を行い、今年産の仕上がりを確認しました。
また、9月20日には鳥取いなば椎茸生産組合連合会の設立総会を開催しました。生産・組織基盤を強固にしながら、会員同士が連携し生産技術の向上や農業者所得の向上を目指します。
JA管内ではこれまで二つの生産者組織が原木シイタケの生産振興に取り組んできましたが、持続的な組織基盤の充実に向け両組織を統合しました。初代会長に就任した本城晃さんは「会員同士一丸となり、これからますます新しい組織を盛り上げていきたい」と意気込みました。
JA鳥取いなば(鳥取県)
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概要 |
2023年1月31日現在 |
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正組合員数 | 1万4143人 |
准組合員数 | 1万7611人 |
職員数 | 525人 |
販売品取扱高 | 65億1千万円 |
購買品取扱高 | 80億8千万円 |
貯金残高 | 1693億1千万円 |
長期共済保有高 | 5317億5千万円 |
主な農畜産物 |
米(星空舞、きぬむすめ、ひとめぼれなど)、 |