JAズームイン
JA茨城むつみ
2018年9月10日(vol.856)
「農家の声」を反映し事業展開 加工用タマネギ導入し施設整備
JA茨城むつみは、首都圏から約50㌔圏内に位置し、生鮮野菜を中心に、農畜産物の重要な供給産地となっています。県の銘柄産地指定を受けているレタス、サニーレタス、ニンジン、ニガウリの他、トマト、ネギ、ナス、キャベツ、カボチャ、ハクサイなど多くの品目を生産しています。
需要高く省力化できる加工用タマネギ産地化
JAでは、農家の声を運営に反映させようと、これまでJA正組合員を対象としたアンケート調査、農家や行政などを交えての意見交流会を行ってきました。この中で近年、JA管内の農業は1戸当たりの耕作面積が増加傾向であり、農地の有効活用や農業の効率化に期待する声が多く集まりました。
そこで、種まきや収穫作業を機械化により省力化でき、国内産の需要が高まっている加工用タマネギに着目。加工向けの契約販売により経営安定を見込め、農業者の所得増大を図る品目と位置付け、産地化を進めています。
昨年6月から希望者を募り、栽培講習会や現地研修会を開き、肥料、農薬の適正使用などを呼び掛け、安全・安心で良品質なタマネギの栽培に努めています。種まきや定植、収穫に使う機械は、要望の多かったリース事業を採用し、収穫を行いました。今年は昨年の反省点を生かし、一人一人の他品目の作付け体制や土壌の状況などに合わせた営農指導体制を整え、増収を目指します。
米、麦の品質管理センターも新設
意見交流会では、老朽化の進んだ農業倉庫の建て直しを要望する声も多数出ていました。そこで、新しく低温倉庫と乾燥調製施設を整備し、生産者の利便性を向上させようと、管内の境町に品質管理センターの建設を進めています。
新たに建設する品質管理センターでは、主に米の貯蔵、検査を行い、麦の乾燥、調製も行う予定で、管内全地区の生産者を対象に2018年度中の完成、稼働を目指しています。
JA茨城むつみ(茨城県)
概要 | 平成30年1月31日現在 |
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正組合員数 | 7571人 |
准組合員数 | 3220人 |
職員数 | 319人 |
販売品取扱高 | 76億2千万円 |
購買品取扱高 | 25億2千万円 |
貯金残高 | 1112億3千万円 |
長期共済保有高 | 3221億3千万円 |
おもな農畜産物 | レタス、サニーレタス、ニガウリ、ニンジン、カボチャ、ネギ、トマト、キャベツ、ハクサイ、豚、バラ |