JAズームイン

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JAつがる弘前 (青森県)

リンゴの新たな消費宣伝活動に挑戦 機能性表示、販促に高校生の発想も

 青森県のJAつがる弘前は、2003年に6JAが合併して誕生し、岩木山を望み、山麓から白神山地、岩木川流域から津軽平野南部、秋田県境までの地域で構成されています。代表的な農産物はリンゴで、販売高は全体の86%を占めています。

 リンゴの消費拡大、販売促進を図るため、JAは市や地元の高等学校、企業などと力を合わせ、新たな消費宣伝活動に挑戦しています。


行政、他JA、企業と日常的な消費拡大へ

 弘前市とJA相馬村、各関係機関と連携し、リンゴの消費拡大に向けて食品の健康機能性を明確に表示して販売することができる「機能性表示食品制度」を活用した販売に取り組んでいます。

 流通量の多い中・小玉サイズの「サンふじ」を機能性表示食品「ひろまる」として、23年1月から販売しています。

「ひろまる」完成を報告するJAつがる弘前の天内正博代表理事組合長(左)、櫻田宏弘前市長(中)、JA相馬村の大場勉代表理事組合長(右)
 
弘前実業高校の生徒とレシピ開発や包装工夫

 青森県立弘前実業高校の生徒と「りんごファンを増やそう」をテーマに昨年度から3カ年計画を策定して消費宣伝活動に挑戦しています。

 りんご販売部職員が講師として生徒と交流しながら、1年目はリンゴを使用した料理レシピを開発。関東方面の量販店で完成したレシピとともに生食以外のリンゴのおいしい食べ方を紹介し、JAのリンゴをアピールしました。

 2年目は、リンゴを販売する際に使用するスタンドバッグ(持ち手袋)のデザインを生徒たちと考案し、新たなスタンドバッグを制作しました。

 また、スタンドバッグには生徒が開発したレシピを見ることができるQRコードを掲載し、消費者が手軽に読み取れるようにしました。

販売促進活動を行う生徒たち
売り場に掲示したPOP

完成したスタンドバッグ
スタンドバッグに採用されたデザイン画
「初音ミク」を起用 若い世代へアピール

 若い世代にもリンゴを食べてもらいたいとの思いから今年度は、包装用資材にバーチャルシンガー「初音ミク」を起用しました。JAと「初音ミク」がコラボレーションするのは全国初となります。岩木山とリンゴ畑を背景に、リンゴを持つ「初音ミク」が印象的なデザインとなっています。

 今後も、生産者の所得向上のため、リンゴの消費拡大に向けた取り組みを進めます。

初音ミクを起用した新たな包装用資材
 

JAつがる弘前青森県)

概要

2024年3月31日現在

正組合員数 7457人
準組合員数 5111人
職員数 361人
購買品取扱高 179億5千万円
購買品取扱高 68億5千万円
貯金残高 842億2千万円
長期共済保有高 280億円
主な農畜産物

リンゴ、水稲、桃、ピーマン、ミニトマト、ニンニクなど

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