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JA京都中央 (京都府)

新たな特産「京おくら」産地化へ 高温耐性水稲「にこまる」を導入

 京都府のJA京都中央は、京都市、向日市、長岡京市、大山崎町を管轄する広域合併した都市型JAです。今年で合併から28年を迎えます。JA管内では京都府特有の気候と風土を生かして、京野菜の「九条ねぎ」「京みず菜」「花菜」「京山科なす」をはじめ、ナス、キャベツなど多くの農産物が栽培されています。


市、ミツカン、府本部と連携して食べ方提案も

 2019年度から、京都盆地特有である夏の温暖な気候に適合するオクラに着目。「京おくら」のブランド名で産地化に取り組み、新たな夏季の特産品として生産拡大に力を注いでいます。

 22年度からは、「京おくら」をはじめとした農産物の食べ方提案を、京都市、(株)Mizkan Holdings(以下ミツカン)、全農京都府本部と連携して行っています。取り組みでは、食酢でピクルスを作り、野菜を新鮮なうちに食べることができるとともに、食品ロス削減にもつながる「もったい菜漬け(R)」のレシピブックなどを作成しています。レシピはミツカンのホームページでも紹介されています。

産地化に取り組む「京おくら」
発行された「もったい菜漬け(R)」レシピブック

 
気候変動に対応し米作り 学校給食など需要拡大へ 

 近年は気候変動が激しく、中でも水稲栽培は温暖化による登熟期の高温が品質に大きく影響することから、田植えを遅らせることや土づくりに注力し、堆肥や土壌改良剤の施用など品質改善に取り組んできました。

 しかし、近年の異常気象下では、従来の取り組みだけでは品質の保持が困難にな り、良食味である高温耐性 品種「にこまる」の栽培を推奨しています。 

 23年産米からは、全農京都府本部を通じて学校給 食への供給も始まり、新た な需要も拡大しています。 これからも「にこまる」の生産拡大に向けて取り組んでいきます。

生産・需要拡大を目指す「にこまる」
 

JA京都中央京都府

概要

2024年3月31日現在

正組合員数 1万9726人
職員数 237人
販売品取扱高 5億9千万円
購買品取扱高 9億2千万円
貯金残高 2502億8千万円
長期共済保有高 4537億5千万円
主な農畜産物

ナス、キャベツ、九条ねぎ、京みず菜、花菜、京おくら

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