JAズームイン
滋賀県
JAレーク伊吹
2018年8月27日(vol.854)
29年産米から全銘柄全量買取販売に
JAレーク伊吹は、平成29年産米から県下16JAに先駆けてうるち・もち全銘柄全量買取販売に移行しました。
買取販売は多くのリスクを抱えるとともに、集荷数量が確実に増える保証もなく、取り組みについては、賛否両論がありました。結果として、買取販売はリスクを伴うのは当然ですが、取り組んでこそ分かる想定以上の多くのメリットがあり、取り組みは大成功であったと考えています。
農家所得の増大へ必要な買取方式
共同計算方式は農業協同組合の基本ですが、農協法の一部改正によりJAは販売事業で高収益を実現し、その収益をもって農家所得の最大化を図る事になります。そのためには、概算金支払いから追加払いや調整払いなどを含め、1年半後にしか最終価格が通知できない共同計算方式から、農家手取りが分りやすい買取販売価格の提示と、品質と出荷数量に応じたメリハリのある加算をすることにより、生産者に応じた農家所得の増大を図ることが必要と考えます。
中でも、カントリー出荷についてはもみすりが完了しない時点で、推定で出荷米とくず米の買取を行わなければならず、非常に大きなリスクを伴うことになりますが、卸の要望に応じた品質調製出荷を行うことで、歩留まりを高め農家所得の増大が図れます。
加工・業務向けタマネギにも採用
また、30年度から新たな水田野菜の振興と農家所得の増大を目的に、買取販売方式による加工・業務用タマネギの産地化を目指した普及拡大にも本格的に取り組んでいます。滋賀県本部を通じて事前契約を行い、作付け前に買取価格を提示することで、生産者はどれだけの収量を確保できれば採算が取れ、それ以上に収量を確保できればどれだけのもうけになるか計算できることになり、収量性を高めれば高めるほど確実に農家所得の増大が図れることになります。
JAレーク伊吹(滋賀県)
概要 |
平成30年3月31日現在 |
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正組合員数 | 5251人 |
准組合員数 | 7204人 |
職員数 | 223人 |
販売品取扱高 | 13億4千万円 |
購買品取扱高 | 10億5千万円 |
貯金残高 | 1320億9千万円 |
長期共済保有高 | 3402億3千万円 |
主な農畜産物 | 米、麦、大豆 |