「農業労働力支援室」6年目
農業生産基盤維持へ多様な連携
兵庫県本部は、労働力支援を目的とした専門部署「農業労働力支援室」を設立して6年目を迎えました。農業労働力支援室は県内の各産地に出向き、生産現場の労働力実態調査を行った上で、産地に合わせた支援スキームを提案し、これにより県内の農業生産基盤維持に努めています。
パートナー企業と仕組み構築 農作業請負事業を拡大へ
兵庫県本部は、パートナー企業として(株)そうしんアグリと連携し、県中南部エリアのスポット的な労働力ニーズに対応する仕組みを構築しています。事業開始3年目となる昨年は、年間延べ6700人役の農作業労働力支援を実施し、今年は1万人役を目標に取り組みを進めています。
援農ボランティア事業で 名産品「黒大豆枝豆」守る
波篠山市(たんばささやまし)地域の名産品である「黒大豆枝豆(枝付き束)」を守る取り組みとして、消費者や研修参加者が生産者の現場作業を手伝い、産地を応援する「援農ボランティア事業」を行っています。
昨年は(株)農協観光と連携し、企業研修としての農業現場研修や、JAグループの職員研修で延べ60人が参加しました。今年度は新たに、飲食業を行う(株)ワールド・ワンと連携し「ONE TEAMプロジェクト」を発足。ワールド・ワンの運営する飲食店舗の利用者に対して農作業への参加を呼びかけ、延べ40人が参加しました。
大学連携による支援事業 ピーマンや菊産地を応援
昨年から県北部「たじまピーマン」の収穫作業を支援する取り組みを開始し、今年は新たな取り組みとして大阪大学、とよおか・モンゴル友好協会と連携し「ピーマン収穫&モンゴルスタディツアー」を開催。3泊4日で学生はピーマン収穫とモンゴルの文化を学び、都市農村交流の取り組みに発展しました。
また、神戸大学とは2年前から連携し、南あわじ地域の赤菊産地を維持し継承することを目的とした取り組みを行っています。今年は新たな担い手を迎え入れるための体制づくりとして、農家の作業風景動画の撮影や地元学生による農作業支援を開始し、関係機関を巻き込んだ活動をスタートしています
<黒大豆枝豆編>
https://youtu.be/TTNHFkNxS9k?si=956CeirhIbtRIkW5
<そうしんアグリ編>
https://youtu.be/3XIX0fEIjS0?si=11rFgY4Cykai1GsJ
<神戸大学と赤菊産地編>
https://youtu.be/zcpm8tJfrIM?si=fFKHyy7TQoaKcQhJ