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JAながさき県央

元気な産地づくりへ現場重視 担い手推進対策課を新設

 JAながさき県央は、長崎県の中央部に位置し、諫早(いさはや)市・大村市・東彼杵(ひがしそのぎ)郡の3町を管轄にしています。農業が地域の中心的な産業であり、管内の主要作物は、バレイショ、イチゴ、ニンジン、ミカン、茶、畜産、水稲です。近年はアスパラガスやミニトマト、キュウリなどの生産にも力を入れています。


「小串トマト」日本農業賞 売上高4億円の直売所も

 JAでは、生産者の経営安定と所得向上を図り、元気な産地づくりを目指しています。川棚町の「小串(おぐし)トマト」は、最高糖度が10度以上と通常のトマトに比べて甘みが強く、小さなサイズで、トマトが苦手な人や子どもも食べやすいと県内外からも人気です。栽培農家は5戸と小規模ですが、昨年度の販売金額は9000万円を超え、第53回日本農業賞の団体組織の部で優秀賞を受賞しました。

 管内には三つの直売所があり、「ファーマーズマーケットきん彩」では、現在770人を超える生産者が新鮮で安全・安心な農畜産物を出荷しています。昨年度の売上高は4億円、客数は30万人を超え、ともに2003年のオープン以来最高を記録しました。県内でトップクラスの豊富な品ぞろえを誇る花き類が売り上げの上位を占め、遠方からの来店客も多くいます。さらなる品質の向上に向け、生産者との連携を強め、顧客に愛される直売所づくりを続けています。

日本農業賞の賞状を手にする吉本明徳組合長(左)と「小串トマト」生産者の富田翔一さん
大勢の来店者でにぎわう直売所の店内

「長崎和牛」枝肉共励会で グランドチャンピオン賞

 今年から担い手推進対策課を新設し、新規就農者支援・労働力支援などに力を入れています。また、即戦力となる営農指導員教育のため、定期的な現地でのスキルアップ研修や、学生に食や農業の大切さを伝える「みどりの食料システム戦略」の講演を行っています。現場巡回を重視し、生産者に寄り添う指導員を育成します。

 畜産事業では、第30回「長崎和牛」系統枝肉共励会で、JA肥育牛部会の平本強さんの出品牛が最高賞「グランドチャンピオン賞」を受賞しました。独自ブランドの「長崎和牛PREMIUM県央」「ながさき健王豚」の販売シェア拡大に向け、販売先との情報交換を密に行い、定時定量の出荷により有利販売につなげていきます。

大学生らに講義する営農指導員
スキルアップ研修で今後の目標を発表する研修生

 
グランドチャンピオン賞を受賞した平本さん
 

ながさき県央長崎県)

概要

2024年3月31日現在

正組合員数 1万506人
准組合員数 2万9191人
職員数 524人
販売品取扱高 143億3千万円
購買品取扱高 163億9千万円
貯金残高 1820億1千万円
長期共済保有高 5707億2千万円
主な農畜産物

バレイショ、イチゴ、ニンジン、ミカン、茶、畜産、水稲

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