JAズームイン

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JAはぐくみ

組合員との対話重視 次世代の農業をはぐくむ

 群馬県にあるJAはぐくみは高崎市の西部に位置し、1997年に榛名町農協・群馬町農協・倉渕村農協・箕郷町農協の4農協が合併し設立しました。農畜産物・人・地域を育てる(はぐくむ)の意味を込めて、旧4農協の頭文字を取り「はぐくみ」と名付けられました。生産が盛んな農作物として梅や梨、露地ナスなどがあります。

 特に梅は、群馬県が全国収穫量第2位を誇り、JA管内で県内収穫量の7割を占めるなど、同JAを代表する農作物の一つです。


新品種が登場 群馬印の梅

 梅の生産は主に榛名・箕郷地域で行われています。同地域内に群馬の三大梅林のうち二つを有しており、両地域合わせて20万本を超える梅の木が、榛名山の丘陵を彩ります。県内で最も多く生産されている「白加賀」を筆頭に、「南高」や「織姫」「梅郷」など品種も豊富です。それぞれ特徴があり、梅酒や梅干し、ジュースなどさまざまな加工品に利用されています。

 さらに、今年度から群馬生まれの新たな品種「ゆみまる」の出荷が始まりました。「ゆみまる」は「白加賀」の授粉樹に適しており、関係者からは「ゆみまるの普及により白加賀の生産数も増えるのではないか」と期待されています。期待は追い風になり、県内の梅生産はますます盛り上がりを見せています。

県内で最も生産される品種「白加賀」の共同選果場
24年度から出荷が始まった「ゆみまる」

 

露地ナス普及を推進 互いに高め合い

 JAはぐくみが全地域で普及を推進している作物として露地ナスがあります。初期投資が比較的少なく、新規就農者も取り組みやすい品目として人気で、TAC(地域農業の担い手に出向くJA担当者)を中心に収量増加に取り組んでいます。ナス栽培を通じて知り合った20、30代の生産者同士が互いに高め合いながら生産するなど、品質の向上に積極的です。その姿に感化されベテランの生産者らもさらに奮い立ち、地域全体によい影響を与えています。

 同JAでは、振興品目の拡大を目標とし「出向く営農体制の強化」と「相談活動の充実」を自己改革の方針として実践しています。生産者と共に地域を育み、次世代につなげる農業を目指していきます。

生産者(右)から相談を受けるJA職員

JAはぐくみ(群馬県)

概要

2024年2月29日現在

正組合員数 3785人
准組合員数 3443人
職員数 185人
販売品取扱高 31億3257万円
購買品取扱高 14億2078万円
貯金残高 533億352万円
長期共済保有高 1597億7412万円
主な農畜産物

梅、梨、桃、プラム、露地ナスなど

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