全農海外輸出拠点紹介
国際色あふれるスタッフが奮闘
全農は輸出事業の強化のため、欧州、シンガポール、米国、香港、台湾に輸出拠点を設けています。『JA全農ウィークリー』では、これらの海外輸出拠点を紹介します。初回は、全農インターナショナル欧州株式会社です。
2015年、全農インターナショナル欧州㈱はヨーロッパの和牛解禁に合わせて、世界の富裕層が集まり日本産農畜産物の需要拡大が期待できる世界の情報発信基地・ロンドンに拠点を構えました。職員は駐在員3名、現地スタッフ5名。経験豊かで国際色あふれる人材が、歴史も言語も習慣も異なる外国での業務推進の大きな原動力となってくれています。われこそが日本の生産者の代表という心意気と、素晴らしい農畜産物を生産してくれた組合員への感謝の気持ちを込めて声を張り上げる彼らの姿は、世界のイベント会場でひと際目立ち、全農のブースはいつも人だかりです。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、2015年11月に和牛料理を中心とした欧州初の直営レストラン“TOKIMEITĒ”をロンドンの一等地メイフェアに開店。通算5万人を超えるお客さまにご愛顧いただくとともに、セミナーや食育活動などを通じ日本食材の素晴らしさを世界に発信しています。2016年11月には英国食品卸スコッチ・フロスト・オブ・グラスゴーを子会社化しました。同社は1967年創業、全英に5カ所の営業・保管拠点を持ち、トラックを65台所有し、3000社を超える飲食店や食品卸に毎日自らデリバリーしています。同社の配送網を活用した日本産農産物の販売にも取り組んでいます。
現地拠点設立以降、取り扱い実績は着実に増えてきましたが、来年、日欧EPAが発効されれば、欧州の輸入関税は大幅削減・撤廃され日本産農産物のさらなる輸出拡大が期待されます。一方、英国のEU離脱交渉はまだ見通しが立たず、英国景気への不確実性はぬぐえず予断を許さない状況が続きます。暗中模索の毎日ですが、チャレンジ精神とバイタリティーをもって、欧州にJAグループ・ZEN-NOHの歩みを一つ一つ刻んで参ります。皆さま、欧州ご訪問の折は、ぜひお寄りください。
スタッフ紹介
○境健司(取締役業務部長)○多田充利(営業部長)○廣木正憲(営業次長)○テオ・ジョーンイブ (広報宣伝・事業開発部長、フランス出身)○ラージ・デバーニ(経理課長、インド出身)○シャロン・リー(営業課長、台湾出身)○ジャンス・オンゲル(広報担当、トルコ出身)○池田かおり(庶務・経理担当)
※次回は、全農インターナショナルアジア㈱を紹介します(9月頃掲載予定)。