JAズームイン

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JA加美よつば

新たな基幹作物を目指す 移動店舗車で利便性確保へ

 JA加美よつばは、1999年に宮城県西北部の加美郡内4JAが広域合併して誕生しました。県内の穀倉地帯大崎平野の西端に位置し、奥羽山脈を源とする鳴瀬川が管内のほぼ中央を流れています。


 稲作を主体として「清流の里に未来(あした)を拓(ひら)く」を合言葉に農業に取り組んでいます。地域ブランドのタマネギ「バッハオニオン」や長ネギの「なかにいだねぎ」、6次化商品のケチャップやソースに使用する加工用トマトの栽培にも力を入れています。

6次化商品の「トマトと玉ねぎのソース」「とまとケチャップ」
 
県の支援を受けてサツマイモ栽培に挑戦

 同JAの理事が代表を務める農事組合法人「下高城ふぁあむ」では、加工用サツマイモの需要や輸出増加を受けて、2024年度から新たにサツマイモ栽培を始めました。県が進めるサツマイモ生産振興事業や行政の協力を得て、生産に取り組みます。

 さらに、JA全体としても、サツマイモの産地化を目指して管内の栽培面積を前年の2倍の4haに拡大。25年度には6haまで増やすことを目指しています。また今後は、産地化へ向けた保管技術の向上を図るため、キュアリング施設の導入も計画しています。

サツマイモの産地化に向け研修会も実施
サツマイモの生産拡大を推進
 
東北のJAで初めてバンタイプの店舗車

 23年度から金融窓口業務の一部に対応した新サービスとして、金融移動店舗車を運行しています。東北のJAでは初めて、バンタイプの店舗車を導入しました。同車は支店の統廃合で金融取扱窓口が終了した地域の利便性を確保するため、2地区で曜日ごとに運行しています。

 自然災害などの緊急時も、電波の届く範囲であれば対応が可能なため、災害時においての利便性を確保し、地域のインフラとして活躍することも期待されています。

金融移動店舗車を店舗前で営業

JA加美よつば(宮城県)

概要

2024年3月末現在

正組合員数 6022人
准組合員数 1123人
職員数 183人
販売品取扱高 68億円
購買品取扱高 32億2千万円
貯金残高 557億5千万円
長期共済保有高 1934億1千万円
主な農畜産物 米、長ネギ、タマネギ、生乳

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