１３購買店舗を４店舗に集約　ＪＡ-ＳＳ、直売所運営も工夫

　JA南アルプス市は山梨県の西部に位置する、南アルプス市を管内とするJAです。南アルプスを望む自然豊かな環境で、サクランボや桃、スモモ、ブドウなどの果樹や野菜が栽培される農業が盛んな地域です。

利用しやすい店づくり　ポイントカードも導入

　同JAでは2022年4月、13カ所あった購買店舗を東西南北の4店舗に集約し、「アグリガーデン」の名称で営業を開始しました。売り場面積が大きくなったことはもちろん、1店舗の職員が増えたことで、配達機能の充実や営業日・営業時間の拡大などの自己改革を行い、生産者の方が利用しやすい店舗づくりを進めています。

　昨年2月には4店舗共通で使えるポイントカードを導入。店舗での買い物200円ごとに1ポイントがたまり、500ポイントで割引券と交換ができます。ポイントカードは、4月現在約3000枚を発行しており、好評を得ています。

10日はガソリン割引　道の駅直売所を拡張

　燃料価格の高騰が続く昨年2月からは、「毎月10日は！ レギュラーガソリン10円引き」キャンペーンを行っています。管内8カ所のJA−SSで、毎月10日はレギュラーガソリンが店頭表示価格よりも１Lにつき10円引きとなるキャンペーンで、当初1年間限定で行う予定でしたが、好評につき期間を延長し実施しています。また定期的にセールも開催し、地域になくてはならない店舗を目指して運営しています。

　また、JAが運営する「道の駅しらね農産物直売所」も、昨年4月にリニューアルオープンし好評を得ています。売り場面積を2倍に拡張し、旬のフルーツなど品物を充実させるとともに、コロナ禍で休止していた大人気イベント「桃の食べ放題」などを復活させたことで、直売所は多くの方でにぎわっています。

 

 

JA南アルプス市（山梨県）

概要	2024年1月31日現在
正組合員数	5892人
准組合員数	4452人
職員数	337人
販売品取扱高	48億1千万円
購買品取扱高	67億1千万円
貯金残高	988億8千万円
長期共済保有高	3546億9千万円
主な農産物	桃、スモモ、サクランボ、ブドウ、柿、キウイフルーツ、キュウリ、トマト