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長野県
JA信州諏訪

セルリー栽培100周年で式典 記念誌で日本一への軌跡たどる

 JA信州諏訪は長野県の南東部に位置し、諏訪地域全域の3市2町1村(岡谷市・諏訪市・茅野市・下諏訪町・富士見町・原村)で構成され、八ヶ岳の西麓地域の冷涼な気候を生かした高原野菜や花きの生産が盛んです。

夏場のセルリートップ産地 国内流通の9割生産

 セルリーはJAの主力農産物で、夏場に国内に流通する約9割を栽培しています。管内での生産は1922年に茅野市で試作したのが始まりで、戦争による栽培禁止や生産者同士の対立、組織の分裂といった混乱期を乗り越え、栽培100年の節目を迎えました。

 JA信州諏訪の野菜専門委員会セルリー専門部会は2月14日、諏訪市のホテル紅やで「セルリー100周年記念式典」を開催。生産者、JA・行政・農業関係者、輸送・市場関係者ら116人が出席しました。

 式では、部会が制作した「セルリー100周年記念誌」をお披露目し、配布。記念誌はA4判フルカラー60Pで、2004年の「諏訪野菜のあゆみ」以来、約20年ぶりの発刊となりました。内容は栽培品種の変遷や、現在の生産から出荷までの流れ、セルリーに関する出来事と同時期のJAの状況や社会情勢を並べた年表、歴代の役員名簿と顔写真などを掲載しています。

セルリー100周年式典であいさつする百瀬部会長
記念誌を手にする百瀬部会長(右)と記念誌編集委員のJA営農部の五味有係長

 

県のセルリー生産に貢献 園芸特産業功労者表彰も

 また、式典では部会が長野県セルリーの生産振興に大きく貢献したとして昨年11月、長野市で長野県園芸特産業関係功労者の表彰を受けたことも報告しました。

 百瀬勝彦部会長は「現在、農業を取り巻く環境は厳しいが、負けてはいられない。50年後、100年後の後世に日本一のセルリー産地を継承できるよう栽培に励んでいく」と決意を新たにしました。

 
部会代表で長野県園芸特産業関係功労者の表彰を受けた百瀬部会長
 

JA信州諏訪(長野県)

概要

2024年2月29日現在

正組合員数 8393人
准組合員数 1万4278人
職員数 518人
販売品取扱高 88億3千万円
購買品取扱高 39億1千万円
貯金残高 2730億2千万円
長期共済保有高 5713億5千万円
主な農産物 セルリー、ダイコン、キャベツ、ズッキーニ、ブロッコリー、パセリ、トウモロコシ、花き

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