持続可能な地域農業の実現へ これからも組合員とともに
1993年に広島市域の8JAが合併し誕生したJA広島市は、今年30周年を迎えました。広島市の都市部から県境の山間部まで広域なエリアで、「農業と生活設計におけるアドバイスとサポートという事業を通じ、地域の暮らしに確かさと彩りをつくる」ことを理念としています。
SNSを活用した効果的な情報発信
JAが取り組む「持続可能な地域農業の実現」の実践策として、2022年に「JA広島市営農情報LINE公式アカウント」を開設しました。水稲の生育時期には、「稲作特別情報」として管内18地区の定点圃場(ほじょう)を調査し、ウンカ・病害虫の発生状況など営農に役立つ情報などをタイムリーに発信しています。
JA直営産直市「農彩館 五日市ファーマーズマーケット」と「農彩館 矢野とれとれ市場」では利用者参加型のイベントも開催。地元の農畜産物を身近に感じてもらえる取り組みを通じて、消費者に地産地消を推進しています。また、Instagramを開設し、イベントや旬の農畜産物、お買い得品の情報を発信するなどファンの定着化を図っています。
広島を代表する冬の味覚 特産「広島菜漬」
広島の味覚を代表する特産物「広島菜漬」。県内外から贈答用として重宝されています。原菜の「広島菜」は川内地区で代々受け継がれてきた伝統野菜です。地域の宅地化が進むなか、その灯を消さないために若手後継者が立ち上がり、まだ若いうちに収穫する「ミニ広島菜」を商品化するなど「広島菜」の認知度向上や消費拡大に向け意欲的に取り組んでいます。
農業者の所得増大に向けた取り組みを強化
近年の社会情勢の変化により、生産資材の高止まりが続き、組合員の農業経営に大きな影響を与えていることを考慮し、昨年に引き続き、「資材高騰に伴う支援策」を実施し、肥料・農薬、出荷用資材、飼料の供給額に応じた助成を行っています。
また、耕作放棄地の解消・遊休農地の活用による新たなブランドづくりに取り組んでおり、小豆栽培の産地化や個人農業者向けの税務セミナー・個別相談会による経営支援を強化。持続可能な地域農業の実現に向けて取り組んでいます。
JA広島市(広島県)
概要 |
2023年3月31日現在 |
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正組合員数 | 1万3723人 |
准組合員数 | 10万5984人 |
職員数 | 674人 |
販売品取扱高 | 37億4千万円 |
購買品取扱高 | 39億円 |
貯金残高 | 6343億6千万円 |
長期共済保有高 | 9844億2千万円 |
主な農畜産物 |
米、卵、広島菜、小松菜、ホウレンソウ、トマト、ミズナ、青ネギ、エダマメ |