地域農業への理解醸成へ 食農教育や体験型農園が好評
JAマインズは東京都の中央南部に位置する府中市・調布市・狛江市の3市を管内としています。管内は人口約57万人。大きなマンションの隣に畑という光景も珍しくありません。JAでは、人口の多い管内で身近な存在である畑など地域の特徴を生かした取り組みを実施し、地域農業への理解醸成を進めています。
営農支援事業で農地保全、経営継続へ
農地の保全や農業経営の継続、生産性・所得の向上を目的に、高齢化、けがなどの健康問題などにより労働力不足の生産者に対して農作業の一部を受託する営農支援事業を実施しています。これからも生産者の時間的、労力的コストの削減を図り、継続的な営農支援を行っていきます。
食農教育事業が定着 未利用農地を有効活用
食農教育事業では2016年から各地区で年2回、「親子でアグリ」を実施し、これまで2200人以上に参加いただいています。また、18年から地元の生産者と共に1年を通して「アグリ体験塾」を開催しています。これらの取り組みから地域住民の方々に農業の大変さ、収穫の喜びなどを伝えています。
また、花景観事業として未利用農地の有効活用に取り組み「ポピー花摘み体験事業」を実施しています。
都市農地貸借円滑化法を利用した体験型農園
約20年続いた体験型農園が22年に一度閉園となりましたが、利用者から「JAの力を利用して体験農園を継続したい」という強い要望があり、JAで初めてとなる都市農地貸借円滑化法を利用した体験型農園「とも畑」を23年4月に開園しました。旧体験型農園の利用者7割以上から申し込みがあり、野菜作りに利用され、将来の援農ボランティアや新規就農者の育成につながっています。
女性組織基盤強化へW-minds
女性組織基盤強化のため、20年に発足された女性生産者の組織は、ウーマンとマインズをかけ、「おいしい野菜を消費者へ」の意味を込めて「W–minds」と命名し、ロゴマークを作成しました。即売会などに積極的に参加するなどますますの活躍が期待されています。
JAマインズ(東京都)
概要 |
2023年3月31日現在 |
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正組合員数 | 2099人 |
准組合員数 | 1万4347人 |
職員数 | 299人 |
販売品販売・取扱高 | 4億8千万円 |
購買品供給高 | 3億3千万円 |
貯金残高 | 3890億9千万円 |
長期共済保有高 | 5781億8千万円 |
主な農畜産物 |
キャベツ、トマト、エダマメ |