新規需要米を計画的に生産 米づくりで生きる体制に
JAみな穂は、富山県の東部に位置する入善町(にゅうぜんまち)と朝日町を管内とし、北アルプスから流れる豊富な水に恵まれた地域です。管内耕地のほとんどが水田で、米・大麦・大豆の主穀作を中心に、特産品としてはチューリップの球根、「入善ジャンボ西瓜(すいか)」、水稲種子などがあります。
また、生産体制の強化を図るため、個別経営体の法人化や集落営農の組織化など担い手育成に積極的に取り組んでおり、管内の担い手への農地集積率は約85%を占めています。
JA主催のイベントなどを通して、地域に根差した活動や活気のある地域づくりに役職員一丸となって全力で取り組んでいます。
作付面積を調整・配分 共同計算も実施
生産調整の一環として新規需要米(2023年産:輸出用米1525t、備蓄米2200t、米粉用米500t)の生産に取り組んでいます。新規需要米はそれぞれ収入(販売価格、交付金など)が違うため、JAが事前に生産者の作付面積を調整・配分し、用途別に不公平感が出ないように共同計算を行い、生産者手取りが一定となるようにしています。良質米の産地として水田を守り、引き継ぐため、新規需要米の生産に計画的に取り組んでいます。
園芸作物で複合経営 「米プラスワン事業」
新たな収入源として、「米プラスワン事業」と銘打って園芸作物を取り入れた複合経営を振興し、ネギやサトイモなどの産地化を進めています。JAではネギやサトイモの選別・調製施設を整備し、さらなる生産拡大を目指しています。農業法人の雇用確保を進め、複合経営による経営基盤の強化を支援しています。
女性生産者を応援 加工品開発で連携
管内の農業法人の女性社長3人が中心となり、地域農業を活気づけています。直売所「みな穂あいさい広場」に併設された加工室では、規格外のサトイモをコロッケとして商品化するなど、JAも積極的に加工品開発で連携しています。来店されるお客さまにも女性生産者の活動を応援していただき、共に地域を盛り上げています。
JAみな穂(富山県)
概要 |
2023年2月28日現在 |
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正組合員数 | 5205人 |
准組合員数 | 3620人 |
職員数 | 188人 |
販売品取扱高 | 42億3千万円 |
購買品取扱高 | 32億3千万円 |
貯金残高 | 995億7千万円 |
長期共済保有高 | 2139億4千万円 |
主な農産物 |
米、大麦、大豆、 水稲種子、球根、スイカ、ネギ、サトイモ |