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経営企画部

JAアクセラレーター(第5期) 採択企業紹介(2)

 AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)は、スタートアップ企業とJAグループの事業共創の取り組み「JAアクセラレーター第5期」で10社を優秀賞として採択しました。今号では2社を紹介します。


株式会社TRINUS(トリナス)
サブスク形式で四季感じる「枝もの定期便」

  代表の佐藤真矢さんが2014年に創業したスタートアップで、「日本各地の埋もれた資源を発掘し新たなライフスタイル価値をつくる」ことを目指しています。現在、注力しているのは、消費者向けに四季を感じる「枝もの」をサブスク形式で提供するサービス「枝もの定期便」です。

 提供する枝ものは、啓翁桜(けいおうざくら)やドウダンツツジなど100cm程度の大きさがあります。花屋さんでは見かけませんし、あってもなかなか家に持って帰れないサイズです。これらを同社がセレクトし、自宅に届けられるため、手間をかけずに枝ものが楽しめる点が好評で、定期購買会員数が右肩上がりに増加しています。

 JAアクセラレーター支援期間では、供給体制の構築や新たな産地開拓を目指し、仕入れ先産地への訪問や面談に取り組んでいます。

持ち帰れないサイズの枝ものを自宅で気軽に楽しめる点が好評
提供する枝ものは100cm程度の大きさ

 
株式会社フェイガー
農業由来カーボンクレジット生成&販売

  石崎貴紘さんが2022年に創業したスタートアップで、農業由来のカーボンクレジット生成と販売を手掛けています。カーボンクレジットの認証には複雑な申請手続きが必要であることや、現金化にはクレジットの販売先を見つけるなどのハードルがありますが、同社はこれらをワンストップでサポートする仕組みを構築しています。23年9月には、Jクレジット制度で水稲の中干し期間の延長に関する同社のプロジェクトが承認されました。23年度は約2000ha、100農家の認証取得を目指しています。

 JAアクセラレーターの支援期間では、カーボンクレジットの理解促進に向けた勉強会の開催や、JAグループとの協業スキーム検討、次年度以降の取り組み先産地の拡大を目指し活動します。

※1 カーボンクレジット…CO2などの温室効果ガスの排出量見通しに対し、実際の排出量が下回った場合、その差分をMRV(モニタリング・レポート・検証)を経てクレジットとして認証するものを指す。

※2 Jクレジット制度…※1を「クレジット」として国が認証する制度。

同社の取り組み・サービスの概要
Jクレジット制度で同社の水稲の中干し期間の延長に関するプロジェクトが認証された

 

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