JAズームイン
福岡県
JAにじ
2018年7月2日(vol.848)
素材生かし6次化着々 特産野菜シリーズ好調
福岡県の南東部に位置するJAにじ管内は、山裾の扇状地で県内一の出荷量を誇る甘柿はじめブドウ、梨、桃などの果樹を、平たん地では米麦はじめ野菜類を生産。山間部ではセラピー体験ができる森林に棚田が美しい景観を織りなしています。
第1弾は「トマトスープ」6次化コン最高賞など高評価
JAでは販売開発係を中心に、果樹だけに頼らない新たな特産品開発に向け、質の良い野菜を生かした6次化に乗り出しました。2010年、特産野菜6次化第1弾として発売したのがフリーズドライ「トマトスープ」です。にじ産「桃太郎」100%を原料に着色料や香料を使わず素材の風味を最大限生かし、2012年の日本農業新聞一村逸品大賞で金賞を、2015年には第1回福岡県6次化商品コンクールで最高賞の県知事賞を受賞しました。続いて管内屈指の野菜産地、久留米市田主丸町産の冬摘みだけを使った「ほうれん草スープ」を商品化。これら特産野菜スープシリーズは発売以来累計で200万食近くを売り上げました。今年2月には同じく田主丸産水田裏作春ゴボウを使った「春ごぼうスープ」を発売し好調な売れ行きを見せています。
集荷体制確立で6次化を後押し
販売開発係と生産部会の密な連携も6次化を後押ししています。スープ向けの集荷体制が整ったことで新たな商品開発へとつながっています。今年5月にはトマトシリーズ第2弾として「トマトスープ」のベースとなるトマトピューレを使い「国産鶏のトマト煮」を発売。レトルトタイプで温めてもそのままでもおいしく、非常食にも期待できます。
JAにじ(福岡県)
概要 | 平成30年3月31日現在 |
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正組合員数 | 6494人 |
准組合員数 | 1万3129人 |
職員数 | 312人 |
販売品取扱高 | 75億1千万円 |
購買品取扱高 | 31億8千万円 |
貯金残高 | 762億6千万円 |
長期共済保有高 | 2773億1千万円 |
主な農畜産物 | 柿、トマト |