県本部だより

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栃木県本部

「いちご王国・栃木」確立に向けて

2年連続で過去最高の販売金額を更新

 栃木県本部では、2023年産(22年秋~23年春)イチゴの販売金額が過去最高となり、22年産に続けての2年連続で最高金額を更新する結果となりました。


イチゴ収穫量 半世紀以上日本一

 栃木県のイチゴは半世紀以上日本一の収穫量を誇ります。県内で栽培する主力品種のイチゴは3種類。甘味と酸味のバランスがとれた「とちおとめ」、粒が大きくジューシーな「スカイベリー」、そして県オリジナル品種として19年秋に初出荷された新品種「とちあいか」。23年産イチゴの販売金額は267億900万円となり、2年連続で過去最高の販売金額を更新しました。これにより販売金額では29年連続で日本一を維持することが確実視されています。

ハート形に見える「とちあいか」の断面
 
「とちあいか」へ品種転換進む

 販売金額過去最高の要因は、生産者の常日頃からの栽培努力は当然のことですが、22年産より本格販売がスタートした「とちあいか」が大きく貢献していると言えます。「とちあいか」は「とちおとめ」に比べて単位面積当たりの収穫量が約3割多いことから、年々栽培面積が拡大しています。

 際立つ甘さとハート形の断面が魅力の「とちあいか」。23年産「とちあいか」の栽培面積は約111haと昨年産の約2.5倍に拡大しており、県内の約25%を占める栽培状況となっています。数年後には80%まで拡大されると予測されており、栃木県の主力品種化が進んでいく見込みです。

担い手育成・生産拡大・ブランド確立さらに

 県産イチゴのさらなる認知度向上・消費拡大を図るため、最盛期には東京・大田市場でトップセールスを行い、栃木のイチゴの魅力をアピールしています。また、首都圏や県内の量販店における販促活動、都内の主要駅や大型商業施設での広告掲出、各種イベントやキャンペーンの実施など、シーズンを通した多種多様な消費宣伝活動を展開しています。

 また、信頼される「産地とちぎ」となるため、出荷規格の徹底や定期的に行う品質確認、22年産より開始した全品種での少量目規格の導入など、品質確保や安定供給にも積極的に取り組んでいます。

 今後も、県や各産地との連携をさらに強化し、新品種「とちあいか」の主力品種への大転換を核として、『新たな担い手の確保・育成』『いちご生産の維持・拡大』『「いちご王国・栃木」ブランドの確立・発信』に取り組むことで、「いちご王国・栃木」の確固たる地位確立に向けて進んでいきます。

トップセールスで消費宣伝活動
栃木県産イチゴを東京駅でPR

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