持続可能な農業へ 規格外をフルーツティーに
長野県のJAながのは2022年4月から持続可能な取り組みの一つとして、出荷できない規格外のリンゴやブドウを使い、静岡県の紅茶メーカーとコラボレーションし「まるごと食べられるフルーツティー」の販売を開始しました。
リンゴ、ブドウに新たな命吹き込む
管内全域でリンゴやブドウ、桃、アンズなどの果物を栽培しています。しかし、出荷までに凍霜害や台風などで傷や擦れが起きて、規格外となってしまう物もあります。そこで加工という形で新たな命を吹き込み、より多くの方にJAながのの農産物を食べて知ってもらえるよう、取り組みを始めました。
現在販売しているフルーツティーのレパートリーはブドウ「シャインマスカット」、リンゴ「秋映(あきばえ)」「シナノゴールド」「シナノホッペ」の4種類。通常の紅茶は茶こしを使いますが、同商品はカップに入れて湯を注ぐだけで、茶果(ドライフルーツ)ごと召し上がれます。芳醇(ほうじゅん)な香りに加えて食感も楽しみながら、JA産の果物をぜいたくに味わえます。さらに、ヨーグルトの上にかけてデザートとしても楽しむことができます。
直売所やネットで人気 土産やホテルでも好評
販売開始以降、直営の農産物直売所や公式オンラインショップで人気商品となりました。また商品開発の目的である「SDGs(持続可能な開発目標)」が今の時代背景にマッチしていることや、パッケージに「信州」のロゴが入っているため観光客から土産品としても人気で、県内の有名ホテルでは、朝食の料理で活用されています。
試飲した方からは、「香り、味に魅力を感じるのでリラックスしたい時やおやつの時間に飲みたい」といった声が多く聞かれました。
今後も管内産のアンズやブルーベリー、桃といった果物を使った商品レパートリーを増やしながら、この取り組みを通して農業所得向上と、持続可能な社会へ貢献していきます。
JAながの(長野県)
概要 |
2023年2月28日現在 |
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正組合員数 | 2万9339人 |
准組合員数 | 3万4207人 |
職員数 | 1178人 |
販売品販売高 | 285億7千万円 |
購買品取扱高 | 194億2千万円 |
貯金残高 | 6789億1千万円 |
長期共済保有高(ポイント) | 1595万924ポイント |
主な農畜産物 | ブドウ、リンゴ、桃、プラム、シメジ、 エノキタケ、米、ズッキーニ、アスパラガス |