「食べてもらうと頑張れます。」
羽田空港に理解訴えるメッセージ看板
青森県本部は昨年7月31日から、東京・羽田空港第1ターミナルに4枚の看板を掲げました。生産者の高齢化や担い手不足による生産基盤の脆弱(ぜいじゃく)化、農業現場における生産コスト増の現状などについて、消費者への理解醸成と販売促進を図ることを目的としています。
4枚の看板に込めた 作り手の情熱や思い
農家応援メッセージ・米・リンゴ・野菜の4枚を連続して掲出し、空港を利用する国内外の多くの消費者に向けて県産品を大々的にアピールしています。場所は2階北ウイングのコンコース「動く歩道」脇の壁です。
1枚目は、生産者の笑顔とともに「農家を続けていくことは大変です。でも、食べてもらうと頑張れます。」というメッセージ付き。組合員が自身で生産した農産物を手にした写真を背景に、消費者に訴えかけるような工夫を施しました。
生産量第1位を誇るリンゴや、野菜、米をデザインした3枚には「青森県人産 だから、うまい」と作り手の情熱や思いが伝わる内容に。背景には収穫する生産者と農産物を手にした写真を使用しました。
米の新品種も加えて 3月にリニューアル
米の看板には、今年10月に全国デビュー予定の新品種「はれわたり」のデザインを新たに加え、3月にリニューアルしました。「はれわたり」は、「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」をルーツにもつ、透き通るような白さとふっくらとしたやさしい食感が特徴。食味ランキングでは参考品種ながらも特A評価を獲得し、青森県産米としての成長が期待されています。
リンゴの看板に登場するJAつがる弘前組合員の山形言之さんは「1人でも多くの人が現状を理解し、県産品を手に取る人が増えるとうれしい。それが農家の励みにつながる」と思いを語りました。
また、本県には知る人ぞ知る品目が数多くあります。青森県内に限らず全国の誰もが知る県産品になるよう、キャッチフレーズ「食べて応援!!まるごと青森」を活用し、空港看板をはじめとするさまざまな機会で消費を促す宣伝活動の拡充に取り組み、知名度向上を目指します。