JAズームイン

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福岡県
JAむなかた

組合員の声を大切に 施設充実で所得増大へ

 JAむなかたは、福岡県の宗像市と福津市で事業を展開しており、政令指定都市である福岡市と北九州市の中間に位置します。海あり山ありの自然豊かな管内では、米、麦、大豆を中心にイチゴやかんきつ、花きなどさまざまな農産物が栽培されています。中でも海に近い地域では、霜が降りにくい気候を生かしたカリフラワー栽培が盛ん。全国でもトップクラスの品質を誇ります。

組合員の声で新設パッケージセンター

 主な栽培品目の一つがイチゴ。園芸部会の中でも最大規模のJAいちご部会ですが、パック詰め作業に多くの時間を要するという課題がありました。「JAに委託できるようにしてほしい」との要望に応え、2016年にパッケージセンターを仮設。仮稼働を経て、20年11月に「パッケージセンター集出荷貯蔵施設」を新設しました。

 現在では、イチゴ終了後にミニトマトやイチジクなどのパック詰め作業も受託。さらに、ふるさと納税やインターネット通信販売用商品の梱包(こんぽう)も担い、通年稼働を実現しました。部会員からは「これまでパック詰めに割いていた時間を管理作業に充てられるため、収量と品質が上がった」などと喜ばれています。

パック詰めされレーンに並ぶ「博多あまおう」
新設したパッケージセンター集出荷貯蔵施設

 

営農施設続々完成 自己改革に向け挑戦

 異常気象による価格の低迷や消費者ニーズの変化などに向けた対策として、20年度に「キャベツ加工部会」を設立しました。それに伴い、キャベツを鉄製コンテナごと貯蔵できる予冷庫を新設。鉄製コンテナ240基(キャベツ約72t)を格納できるほか、鮮度維持に向け湿度を90%以上に保つ「コスモファン」も設置し、高品質出荷に努めています。

 22年3月には、2カ所あったカントリーエレベーター(CE)を集約し、宗像CEを新設。トラックスケールによる出荷時間の短縮、色彩選別機による上位等級比率の向上、自動給袋機による職員の労力削減など、最新鋭機器の導入でさまざまな効果が得られています。

 今後も組合員の声に耳を傾け、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」に向けた挑戦を続けていきます。

最新鋭機器を導入した宗像カントリーエレベーター
湿度を保ちながら加工キャベツを貯蔵できる予冷庫

JAむなかた(福岡県)

概要 2023年3月31日現在
正組合員数 2675人
准組合員数 2万407人
職員数 313人
販売品取扱高 25億円
購買品取扱高 18億8千万円
貯金残高 1661億5千万円
長期共済保有高 3192億3千万円
主な農畜産物 米、麦、大豆、イチゴ、 かんきつ、花き、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ

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