「よこすか野菜」ブランド化 直売所は食のテーマパークに
神奈川県のJAよこすか葉山は、横須賀市・葉山町・逗子市を事業区域に活動しています。夏のカボチャやスイカ、メロン、国の指定産地にもなっている冬から春にかけてのキャベツやダイコンが主要作物です。また、県を代表するブランド牛「葉山牛」の肥育も行われています。
多種多様な品目 珍しい西洋野菜も
「よこすか野菜」は横須賀市で生産される品質の高い青果物のことを指し、2016年から市と共にブランド化事業に取り組んでいます。キャベツやダイコン、カボチャなどのおなじみの野菜から、カラフルで珍しい西洋野菜まで、1年を通じて多種多様な品目が栽培されており、直売所・市場より評価を得ています。
19年にはブランド化の一環として、地元高校生が「スカジャン」を基にデザインしたロゴマークを制定し、出荷用段ボールを統一。関東近郊から甲信地方の各地の市場巡回を実施し連携を強化するなど、横須賀市産青果物の知名度向上と販売力強化を図っています。
野菜・肉・加工品・魚がそろう食のテーマパーク「すかなごっそ」
JAが運営する農産物直売所「すかなごっそ」は、今年でオープン12周年を迎える三浦半島で初となる大型直売所です。「地域と農をつなぐ食のテーマパーク」として管内で栽培された野菜や葉山牛、生産者手作りの加工品、併設する「さかな館」では長井漁港で水揚げされた海産物など、年間700種以上の農畜水産物を取りそろえています。
登録出荷者は約400人、15種類以上の直売所オリジナル商品が並ぶのも特徴です。利用者からは品ぞろえの多さ、青果物の新鮮さと顔が見える安心感について評価をいただいています。21年度売り上げは10億円超であり、22年度4月には来店客数500万人を突破。また、直近では一時休業していた精肉コーナーの営業を再開しています。同コーナーでは肉専用のバックヤードが設置されており、その場で切った新鮮な肉を販売しているため、人気のコーナーの一つです。
今後も安全安心な三浦半島産の食の恵みを提供し、地域になくてはならない拠点であり続けるために、出荷者や地域住民との協同・連携を目指していきます。
JAよこすか葉山(神奈川県)
概要 | 2022年3月31日現在 |
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正組合員数 | 2485人 |
准組合員数 | 1万7959人 |
職員数 | 228人 |
販売品取扱高 | 19億4千万円 |
購買品取扱高 | 8億4千万円 |
貯金残高 | 1730億7千万円 |
長期共済保有高 | 3794億2千万円 |
主な農畜産物 | キャベツ、ダイコン、こだわりかぼちゃ、よこすか水なす、葉山牛 |