農畜産物のブランド化戦略と直売所を核とした「儲かる農業」の実現
JA京都は、府内JAの中でも最も管轄が広域で、恵まれた気候風土により「京みず菜」「丹波大納言小豆」「丹波くり」「京たんご梨」など、20品目のブランド京野菜と伝統ある多くの地域特産物を生産しています。また、畜産・酪農は、府内全域を管轄し「京の肉」「京都農協牛乳」のブランド商品を生産・販売しています。
多様な担い手を育成 耕畜連携、獣害対策も
JAでは、将来につながる京都農業の確立に向け、農業法人や集落営農組織・新規就農者など、多様な担い手と共に変化する消費動向に沿ったブランド京野菜・地域特産物を生産し、販売促進に努めています。
また、水田の有効活用と米価対策をあわせ、畜産・酪農に係る飼料高騰対策の一環としてWCS(稲発酵粗飼料)の作付け拡大に取り組み、耕畜連携による持続可能な農畜産業を進めています。
営農継続支援対策としては、獣害による農産物被害が問題視されている中、地元住民や行政、JAグループ京都と連携して農業生産物への被害軽減に取り組んでいます。
農畜産物直売所を拠点に 品ぞろえ増やし販路拡大
JA京都農畜産物直売所「たわわ朝霧」は、2009年6月のオープン当初から、地産地消の拠点として消費者・生産者ら多くの方々に利用いただき、農家の所得拡大はもとより新規就農者支援にもつながっています。
同直売所では、京野菜・京都米・京の花・果物・加工品に加え、京の肉・京都農協牛乳といった農家が丹精込めて生産した商品を多く取りそろえ、店頭販売以外にもふるさと納税の返礼品としても販売しています。
また、近年では「丹波くり」や「琴引メロン」「京たんご梨」のダイレクトメール販売など店頭販売以外も拡大しています。21年度の出荷登録者数は、1379人で、売上金額は9億2563万円となりました。
今後も、管内で生産される「安全・安心・新鮮」な農畜産物を多くの消費者へお届けするため、JAの総合力をもって生産者を応援していきます。
JA京都(京都府)
概要 | 2022年3月31日現在 |
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組合員数 | 5万1908人 |
職員数 | 539人 |
販売品取扱高 | 72億4千万円 |
購買品取扱高 | 38億5千万円 |
貯金残高 | 4606億7千万円 |
長期共済保有高 | 1兆2437億3千万円 |
主な農産物 | 京みず菜、伏見とうがらし、 えびいも、丹波くりなど 京のブランド産品だけでも約20品目 |