「組合員の声を聴く」活動展開 率直な意見をJA運営に反映
JA上伊那はJA自己改革に向け平成29年度から、新たに組合員との対話を強化するため「組合員の声を聴く」活動を始めました。
JA自己改革では、「組合員のJAへの参画意識向上に向けた全役職員の対話活動の強化」が不可欠。JA上伊那では「組合員の声を聴く」活動に取り組み、得た意見をすぐに対応するものと次年度に対応するものに分け、関連部署で情報を共有し、JA運営に反映させています。
常勤役員を先頭に訪問活動スタート
平成29年7〜8月上旬にかけ、上伊那地域の農業の担い手である43法人を常勤役員らが訪問し、意見を交換しました。訪問した法人組織は、JAの集落営農組織ネットワークに参画する担い手法人で、これまで研修会などの場はありましたが、個別に具体的な意見を聞く機会がなかったため初めての実施となりました。
意見交換では「米を高く売ってほしい」「農業運転資金の金利が高い」という声や、営農指導員の育成強化に対する要望などが出されました。
農業運転資金の金利については、関連部署で直ちに検討を行い、11月から一定の基準のもと金利の引き下げを行うことでさっそく意見を反映させました。
支所運営委員会では少人数に分け耳傾ける
10月には支所運営委員会を12総合支所ごとに開き、今回からは初めて少人数に分かれたグループワークを行い、声を聴く活動を強化しました。
同委員会は、JAの組織運営や支所を拠点とした活動に反映させることを目的に年2回開き、参加者は総代や農家班長、生産部会、生活部会、青壮年部の代表者です。今回は全会場で700人(出席率71%)が出席しました。
今までは1会場で1〜2件だった意見が、グループワークでは参加者一人ひとりから聞くことができ、多くの意見が出されました。参加者からはグループワークを評価する意見も聞かれました。
11〜12月にかけて、JA上伊那管内482戸の認定農業者のうち77戸を役員が訪問し、個別に要望や意見を聞き取りました。訪問した認定農業者は、JA事業利用の多い人や少ない人、新規就農者や女性農業者などあえてさまざまな立場の人を選び、意見交換を行い自己改革のヒントや課題を探りました。
JA上伊那は平成30年度も全役職員が一体となり、「組合員の声を聴く」活動に取り組んでいきます。
概要 | 平成30年2月28日現在 |
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正組合員数 | 1万5963人 |
准組合員数 | 1万4673人 |
職員数 | 897人 |
販売品取扱高 | 140億4千万円 |
購買品取扱高 | 105億4千万円 |
貯金残高 | 2720億8千万円 |
長期共済保有高 | 1兆928億6千万円 |
主な農畜産物 | 米、きのこ、アルストロメリア(花)、生乳、アスパラガス、リンゴなど |