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三重県本部

ブランドヒストリー(11)

全国第3位の生産量を誇る「伊勢茶」ブランド確立へ、オール三重で取り組みを推進

 1年を通して温暖で適度な降水量に恵まれた三重県は、ほぼ全域が茶の生産適地で、栽培面積、荒茶生産量のいずれも全国第3位の生産県です。県内で生産される茶は「伊勢茶」と総称し、「煎茶」をはじめ、県北部特産の「かぶせ茶」、県南部特産の「深蒸し煎茶」など、それぞれの地域で特徴ある茶を生産しています。


温暖で適度な降水量に恵まれた三重県の茶園
全国第3位のお茶どころ

 三重県での茶の歴史は古く、10世紀初頭には茶の栽培が始まっています。江戸時代には伊勢商人によって上方や江戸で幅広く販売され、明治期には輸出や紅茶の生産が盛んに行われるなど、日本全体の茶生産において重要な役割を担ってきました。

 1975年に4000ha規模であった栽培面積は、その後、ライフスタイルの多様化や各種飲料の伸展による消費量の減退、生産者の高齢化や担い手の不足から減少傾向となり、2021年は2640haとなっています。

 他方、全国のブランド産地の茶と比較すると、伊勢茶は他府県産銘柄茶の原料用茶として出荷・販売されることも多く、流通・消費段階で伊勢茶のブランドを確立することが重要課題となっています。

オール三重で取り組む 伊勢茶振興

 消費者の信頼に応えるため、生産者団体と茶商工業団体、茶市場などで構成する三重県茶業会議所を核に「安全・安心な伊勢茶づくり運動」を推進し、生産履歴の記帳や農業生産工程管理(GAP)、製茶工場の衛生管理などの取り組みを進めています。

 2002年に自主規定の「伊勢茶ガイドライン」を設けるとともに、07年には三重県産100%の緑茶として地域団体商標に認定登録されるなど、伊勢茶のブランド化に取り組んでいます。

 また、伊勢茶銘柄による商品の販売拡大を目的に、県本部などの3茶市場で構成する伊勢茶推進協議会では、県や関係団体と連携して「伊勢茶マイボトルキャンペーン」などの普及・PR活動を展開。県本部でも、県と(株)ポケモンとの包括連携協定に基づき、みえ応援ポケモン「ミジュマル」とコラボした伊勢茶商品を発売しました。

 県は、2022年度からの10年間で取り組む、新たな「伊勢茶振興計画」を策定し、生産者の所得向上と消費拡大を目標に掲げました。生産者、茶業関係者、行政、JAグループが一致団結し、県茶業の振興と茶産地の維持発展に向けて、オール三重で取り組んでいきます。

伊勢茶ブランドロゴ
みえ応援ポケモン「ミジュマル」とのコラボ商品(ペットボトル茶、ティーバッグ)をPRする関係者

 伊勢茶ブランドサイト

https://www.isecha.net/brand/

 

プレゼント
 
「ISECHAティーバッグ」のセットを5名様にプレゼントします。
 
 
【応募方法】件名に「ブランドヒストリープレゼント」、本文に郵便番号、住所、氏名、年齢、所属JA、電話番号、JA全農ウィークリーの感想をご記入の上、メールにてご応募ください。
 
【応募先】zz_zk_zennohweekly@zennoh.or.jp
 
【締め切り】令和4年9月30日(金)23時59分
 
※応募者多数の場合は抽選で当選者を決定いたします。また、当選の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。
※いただいた個人情報は、プレゼントの発送にのみ使用いたします。
※プレゼントはJAグループに所属する方のみとさせていただきます。

 

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