大型直売所を拠点に活発に情報発信、交流
JAいがふるさとは、三重県の北西部に位置し、北は滋賀県、西は京都府・奈良県と接する、海抜400〜500mの山地に囲まれた盆地の地域です。盆地特有の寒暖差と良質な土壌に恵まれた環境を生かし、米や肉牛、梨、アスパラガス、ネギなど、多様な農畜産物を生産しています。
「ソムリエのいる店」料理教室や食育授業
「とれたて市ひぞっこ」は、豊富で新鮮な地元食材を求める消費者や、販路確保が課題である地元生産者の声の高まりを受けて、管内エリア初の大型農産物直売所として2015年にオープンしました。「野菜ソムリエのいる店」をキャッチフレーズに、旬の野菜や果物の選び方、素材に合わせた料理法、保存の工夫などを店頭POPやSNSを通じて消費者に提案するなど、農業やJAを身近に感じてもらえる情報を積極的に発信しています。
「料理教室」「味噌(みそ)づくり」の開催に加え生産者による対面販売、品評会の開催、地元小学生の見学受け入れ、幼稚園へ赴いての食育授業の実施など定期的なイベント開催を通じて、地域コミュニティーの活性化や食農教育の実践にも取り組んでいます。
商品は、安全安心の提供とおいしさの提案をコンセプトに、地元伊賀産を中心に県産・国産を取り扱っています。2022年3月からは、伊賀米「コシヒカリ」を100%使用したパックご飯の販売を開始。手軽に地元のお米の味を楽しめる機会の提案を通じて、人と人のふれあいを大切にしています。
農業の振興と活性化に向けた取り組み
農家の所得増大を目指すため、出荷者には品目や作型の分散、面積拡大、品質向上を促しつつ、消費者ニーズに応え「売れるものを作る」という意識改革に取り組んでいます。今年3月末時点で、出荷登録者は560人となり、新鮮な農畜産物を出荷しています。利用者は年々増加し、21年度売上高は5億3860万円となりました。
今後も、直売所を生産者と消費者をつなぐ拠点として、地域の期待に応えていくとともに、地域農業の活性化に向けた取り組みを進めていきます。
概要 | 2022年3月31日現在 |
---|---|
正組合員数 | 1万968人 |
准組合員数 | 9482人 |
職員数 | 617人 |
販売品取扱高 | 57億4千万円 |
購買品取扱高 | 59億3千万円 |
貯金残高 | 2857億5千万円 |
長期共済保有高 | 6513億円 |
主な農畜産物 | 米、肉牛、イチゴ、 梨、ブドウ、メロン、トマト、ネギ、 シイタケ、柿、アスパラガス、ナバナ |