JAズームイン
茨城県
JA北つくば
2022年7月25日(vol.1005)
労働力軽減により歴史ある梨産地を継承 環境問題を考慮した資材高騰対策
JA北つくばは、筑西市、結城市、桜川市の3市にまたがった広域JAです。関東平野のほぼ中央、紫峰筑波山を南東に臨む茨城県の北西部に位置します。温暖な気候と管内を流れる1級河川は豊富な水量を誇り、この豊かな大地と恵まれた環境の中で穀物、青果、畜産と100種類を超える農畜産物を生産しています。
資材高騰対策に併せ 水稲収量改善試験も
肥料をはじめとする各種生産資材の価格高騰対策に併せ、持続可能な開発目標(SDGs)で叫ばれる環境負荷問題への対応に向けた水稲収量改善試験を実施しています。肥料取締法改正に伴う堆肥と混合した肥料を使用し、土壌改良による収量・品質向上を進めています。また、プラスチックコーティングを使用していないため、マイクロプラスチック流出削減にも大きく貢献できると期待しています。
試験は単年度ではなく継続して土壌改良効果の結果を確認し、国際情勢に左右されない農業経営を目指すとともに、コスト低減・収量アップによる所得増大に取り組みます。
新たな梨選果場 稼働開始
JA北つくばの地域は徳川時代末期(1860年ごろ)から始まる歴史ある梨産地であり、旧真壁郡関城町(現筑西市)の「関本なし」として親しまれていました。長きにわたる梨栽培の歴史は今日においても継承されており、販売先などで高い評価を受けています。
同JAでは、生産者の労働力軽減および品質の高位平準化を目的に、梨選果場を新設し76人(60ha)の梨生産者が選果場へ梨を出荷しています。新しい選果場は光センサーやギフト需要に対応する3㎏箱製函ラインを設置し、「選果室」を設け衛生管理を徹底、作業環境の整備により、今後さまざまなニーズに対応した販売が期待されます。
JA北つくば(茨城県)
概要 | 令和4年1月31日現在 |
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正組合員数 | 1万5149人 |
准組合員数 | 7670人 |
職員数 | 337人 |
販売品取扱高 | 147億6千万円 |
購買品取扱高 | 52億3千万円 |
貯金残高 | 2202億2千万円 |
長期共済保有高 | 5866億9千万円 |
主な農産物 | 米、トマト、小玉スイカ、キュウリ、ハクサイ、梨他 |