ブランドヒストリー(9)
「農協牛乳」発売から50年 消費者に「自然そのものの味わい」を届ける
成分を調整した加工乳などが主流の中、成分無調整牛乳として発売された「農協牛乳」は、皆さまの愛に育まれて、今年6月1日に発売から50周年を迎えました。
農協牛乳は、全農の設立(1972年3月)に先立ち、「新しい農協の幕開けにふさわしいシンボルとなるような事業を興す」として、全中・全購連・全販連の3者で開発委員会を設置して、販売の検討が進められました。
発売当時、成分を調整した加工乳などが主流であり、牛乳の消費量は低迷。一方、生乳生産量は伸長しており、深刻な生産過剰の状況でした。牛乳の需要拡大が急務ななか、農協牛乳は、協同乳業(株)による技術支援などを受け、「自然はおいしい」をキャッチフレーズとした「成分無調整」牛乳として、首都圏の量販店を中心に72年6月1日から発売されました。
現在も、搾乳そのままの風味を生かす新殺菌製法により、酪農家が消費者に伝えたい自然そのものの味わいをお届けする牛乳として、日本の牛乳市場の活性化や消費拡大に向けて進化し続けています。
50周年記念スペシャルサイト開設
酪農部は、農協牛乳がもたらした革命的対応などこれまでの歩みを知ってもらい、次なる50年も愛され続けられるように、50周年記念スペシャルサイトを開設しました。また、農協牛乳の発売までの苦闘を再現した動画「プロジェクトN 農協牛乳50年の記録」も制作したので、ぜひご覧ください。
50周年記念ロゴマークを制作
農協牛乳の発売50周年を記念して、記念ロゴマークを制作しました。「大地と生命の恵み」があって始めて、私たちは農業のある暮らしを築いていけると考えます。太陽の光や雨の恵み、それらを一身に受けた栄養のある土が次の芽吹きを育てていく、今も昔も変わらない「循環」の輪をロゴマークにしました。また、生産者と消費者が助け合い、農業の輪に携わっているという想(おも)いもこのロゴマークには込められています。
ロゴマークは、協同乳業で販売している「農協牛乳」をはじめ、農協牛乳のシリーズ商品である「農協ヨーグルト」「農協珈琲(コーヒー)」のパッケージに6月から貼付しています。
農協牛乳50周年記念サイトはこちら
https://www.zennoh.or.jp/nokyomilk50th