プロフェッショナルを追う(7)本所耕種資材部農業機械課 戎谷啓(えびすたにあきら)さん
農機事業を通じてJAや生産者をサポート
全農グループには専門的な業務に従事している職員がいます。今回は、本所耕種資材部農業機械課の戎谷啓さんに迫ります。
――これまでのキャリアについて教えてください。
2012年に入会し、島根県本部(当時)、西日本広域部品センター、岩手県本部、本所と、ずっと農機事業に携わっています。
――今まで担当した業務は?
島根県本部と岩手県本部では、JAと全農が一体となって運営する農機センターを支援する業務を担当しました。運営の改善を目指し、農機センター職員と同行推進、中古農機の広域流通、窓口職員を対象とした「部品帳の見方研修」などを行いました。
西日本広域部品センターでは部品の受発注、問い合わせ対応業務を担当していました。生産者の農作業の手を止めないためには、修理に必要な部品を速やかに農機センターに届ける必要があり、広域部品センターは農機センターのサービス向上に貢献しています。
――2018年から配属された本所農機事業改革推進室(当時)では?
農機担当者の経験年数に応じたスキル向上を目的として「JAグループ農業機械検定」の制度があります。JAの農機担当者が現場で生産者からの依頼に対応できるよう、2級では、納品試運転に必要な知識・技術と日常のメンテナンス、1級では、修理技術について学びます。私は検定の事務局から技術指導まで担当していました。
また、セルフメンテナンス動画も作成しました。農作業は天候などで「今やらなければいけない」というケースが多々あります。そんな時に農機が動かないと困りますが、自分でメンテナンスしていることで防げるトラブルもあります。動画では発生しやすい事例を中心に紹介しています。セルフメンテナンスすることで機械のトラブルを未然に防げて作業がはかどりますし、何より、修理費用の低減にもつながります。
一体運営の組成も担当し、直近では福島県で一体運営の立ち上げに携わりました。最近では、大型化している農機の修理整備に対応できる重整備センター設置の業務にも取り組んでいます。
――今後の目標は?
実際に生産者と接するのはJAの農機担当者です。最前線のみなさんをサポートすることが最終的に生産者の支援につながります。農機のコスト低減はもちろんですが、生産者に有益な提案をすることも大切だと考えています。4月からは本所農業機械課でメーカーの窓口対応と共同購入を担当しています。なくてはならない全農と言われるよう、農機事業を通じてJAや生産者をサポートしていきたいと考えています。
セルフメンテナンス動画はこちら
https://www.noukikentei.com/cont8/main.html