木徳神糧株式会社への出資で合意

水田営農の持続的発展と国産米需要拡大など実現へ関係強化

　全農は、木徳神糧株式会社に対して出資を行うことについて合意に達しました。

　全農は、平成29年3月に公表した「農林水産業・地域の活力創造プラン」に係る対応のなかで、米穀事業については、生産者手取りの確保と農業経営の安定を目的に、実需者への精米での直接販売を主体とした事業方式への転換を図ることとしています。その目標達成に向けた取り組みの一つとして、実需者への安定した販路を構築している米卸業者との資本・業務提携を進めていくことを掲げました。

　全農と木徳神糧㈱とは、これまでも米穀の重要な取引関係にあり、29年10月に業務提携契約を締結していますが、業務提携の狙いである水田営農の持続的発展と国産米の需要拡大などを実現していくためには、双方の関係をより一層強化する必要があるとの共通認識に至り、全農が木徳神糧㈱に出資することについて合意に達しました。木徳神糧㈱の株式の3.51％を4月19日に取得する予定です。

　全農と木徳神糧㈱は、30年産以降の事業環境を踏まえて、実需者も含めた事前契約の拡大、実需者ニーズに応じたＪＡ・生産者に対する作付提案など、生産から販売までの一貫した取り組みの確立に向けて協議を進めてきたところですが、「原料米調達」「実需者対応」「製造・配送」「商品開発」などの業務分野ごとに検討体制を構築し、理念の早期実現を図ります。