特集
2022年3月14日(vol.992)
【海外拠点便り】T・J・C・ ケミカル株式会社
農薬の製造・販売や研究開発を担う
T・J・C・ケミカル(株)は日本・タイ間の協同組合運動の象徴として、1970年に合弁会社として設立されました。タイ側はACFT(タイ国農業協同組合連合会)、日本側は農薬メーカーのクミアイ化学工業(株)および全農のグループ会社が出資しています。
主な事業は農薬の製造、販売(タイ国内外)および研究開発です。本社はバンコク中心部にあり(2022年3月末に新オフィスに移転予定)、本社から北に約120km・車で約2時間のスパンブリ県に研究所、南東に約35km・車で約50分のサムットプラカーン県に工場を構えています。総勢約170人の会社で、若い営業スタッフが多く活気があります。
タイの農業は日本と同様に水稲が主要作物(20年輸出数量はインドに次ぐ世界第2位)ですが、タイはトロピカルフルーツの大産地でもあり、特に近年はドリアン、マンゴー、龍眼(ロンガン)などの輸出用高級フルーツの栽培も盛んです。グァバ、ドラゴンフルーツなどは年中流通していますが、おすすめはマンゴーです。特に3月ごろから旬を迎えるマハチャノ種は、少し果皮が赤く、香りが強くバランスの良い酸味が特徴です。日本からもお取り寄せできますのでお試しください。
スタッフに聞く
イチオシ現地食
タイは麺天国です。米の麺「クイッティアオ」は細い順に「センミー」、「センレック」、「センヤイ」と呼ばれます。おすすめは、最も幅が広いセンヤイを使った「パット(炒める)シーユー(しょうゆ)」です。モチモチの麺、シャキシャキのカイラン(ケール)、豚肉などを2種類の少し甘いタイしょうゆで甘辛く味付けします。センレックを使った王道の「パッタイ(タイ風焼きそば)」もおすすめです。