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畜産生産部

平成30年4~6月期の配合飼料供給価格について

前期比で全国全畜種総平均トン当たり約1100円値上げ

 平成30年4〜6月期の配合飼料供給価格については、飼料情勢・外国為替情勢等を踏まえ、平成30年1〜3月期に対し、全国全畜種総平均トン当たり約1100円値上げすることを決定しました。

*なお、改定額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なります。


飼料穀物

 トウモロコシのシカゴ定期は、12月には350㌣/㌴前後で推移していましたが、生育期にある南米産地において乾燥が続き作柄悪化懸念が高まったこと、2月8日発表の米国農務省需給見通しで輸出需要が増加し、期末在庫が下方修正されたことなどから相場が堅調に推移し、現在は380㌣/㌴前後となっています。

 今後は、南米産地の作柄と、米国産新穀の作付面積や作付け時の天候に左右される相場展開が見込まれます。

大豆粕

 大豆粕のシカゴ定期は、12月には350㌦/㌧前後でしたが、米国産大豆の中国向け輸出需要が旺盛であることなどから相場が堅調に推移し、さらに2月に入り乾燥による南米産大豆の作柄悪化懸念が高まったことにより高騰し、現在は410㌦/㌧前後となっています。

 国内大豆粕価格は、シカゴ定期の上昇により、値上がりが見込まれます。

海上運賃

 米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、11月には40㌦/㌧台前半でしたが、中国向け大豆や石炭などの輸送需要が引き続き好調であることなどから、現在は45㌦/㌧台となっています。

 今後は、南米産大豆の輸送需要が本格化することから、海上運賃は堅調に推移するものと見込まれます。

外国為替

 外国為替は、12月には112円を超える水準でしたが、米財務長官によるドル安を支持する発言や、2月に入り世界的に株価が急落し、リスク回避の動きが強まったことなどから円高が進み、現在は106円前後となっています。

 今後も、米国の経済・産業政策の動向などを材料とした相場展開が続くと見込まれます。


 以上から、外国為替は円高となるものの、トウモロコシのシカゴ定期や大豆粕価格が値上がりしていることに加え、ビタミン類の価格急騰により飼料添加物が大幅に値上がりしていることなどから、平成30年4〜6月期の配合飼料価格は前期に比べ値上げとなります。

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