6次産業化商品の開発、農畜産物直売所から「つくい農業」の再生・継承に取り組む
JA神奈川つくいは、東京都、山梨県との境に位置する旧津久井郡(相模原市緑区の一部)を事業区域に活動しています。ほぼ全域を山地が占めており、大粒で強い甘みとコクが特徴の「津久井在来大豆」や茶、ブルーベリーが特産品です。
合併を経て地域名が無くなり、さらに少子高齢化が進む中、津久井の農業・郷土性を示す「つくい農業」の再生・継承に取り組んでいます。
アイデア満載 地域と連携し6次産業化商品を開発・販売
当JAでは津久井で採れた作物を6次産業化商品として積極的に開発し、さらなる消費拡大、産地の認知度向上を図っています。
その一つとして、地場産の「はるみ」米を原材料とした発泡性にごり酒「HARUHIME」を2021年6月から販売しています。本商品のラベルは、相模女子大学で地域の活性化に向けた活動を行っている学生がデザインしました。累計販売本数は3600本に上り、ふるさと納税の返礼品としても好評です。
他にも県銘柄豚「やまゆりポーク」を使ったメンチカツ「うまくてごメンチ」、地元で採れたお茶を使用した入浴料「つくいのお茶の湯」など、趣向を凝らした商品が開発されています。
これまでも、これからも、地域の農業と住民のための「場」として
2013年10月にオープンした農畜産物直売所「あぐりんずつくい」では、地場産農畜産物を販売し、農業者の所得向上を目指しています。農業者の販売拠点であることはもちろん、農業の情報発信拠点、地域住民の憩いの場として機能することも目指しています。
JAまつりや周年祭のイベントは盛大に開催します。イベント時は野菜や農業資材などの特別価格販売、特設ステージでの催し物などを行い、特ににぎわいを見せています。食育活動の一環として、地元小学校の学校農園で採れた野菜を児童が販売する際は、子どもたちの大きな声でより活気づきます(この数年は新型コロナウイルスの影響で児童による販売は制限されています)。
子どもから大人まで食と農のつながりの息吹を感じられる直売所へ、これからも挑戦を続けていきます。
概要 | 令和3年2月28日現在 |
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正組合員数 | 2979人 |
准組合員数 | 8204人 |
職員数 | 225人 |
販売品取扱高 | 3億7千万円 |
購買品取扱高 | 6億2千万円 |
貯金残高 | 1387億6千万円 |
長期共済保有高 | 3044億2千万円 |
主な農産物 | 津久井在来大豆、茶、ブルーベリー |